年末企画:望月ふみの「2017年 年間ベスト俳優TOP10」

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 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2017年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。今回は、2017年に日本で劇場公開された邦画の作品と、放送されたドラマの中から執筆者が独自の観点で10人の俳優をセレクト。第15回の選者は、映画系を軸にエンタメネタを執筆するライターの望月ふみ。(編集部)

・竹内涼真・千葉雄大・吉沢亮・間宮祥太朗・新田真剣佑・工藤阿須加・中村倫也・健太郎・北村匠海・吉村界人

 まずは、すでに名を知られてはいたが、今年に入ってさらなるブレイクを果たした3人。

 1人目は先日、視聴率20%の大台超えで有終の美を飾ったTBSドラマ『陸王』にも出演していた竹内涼真。『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)の主演により、お子さまやママからの認知度はあったが、一般的に顔を知られたのは今年出演したNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』から。有村架純演じるヒロインの初恋相手役で爽やかさという武器をいかんなく発揮。さらにかつてないヒロインを登場させて話題を集めた『過保護のカナコ』(日本テレビ系)では高畑充希演じるカホコを変える運命の相手役。そして『陸王』と作品に恵まれ、映画『帝一の國』『ラストコップ THE MOVIE』やCM出演でも幅広い支持を得た。

参考:竹内涼真のブレイクに見る、イケメン像の変化 トレンドは草食系から体育会系へ?

 同じく『帝一の國』に出演していた千葉雄大もさらなる飛躍を遂げたひとり。『兄に愛されすぎて困ってます』『亜人』やボイスキャストを務めた『映画妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』など、今年の映画出演は7本。ドラマも連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)、『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)など8本に出演し、年明けからはHey! Say! JUMP山田涼介主演の『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)に参加する。バラエティで見せるギャップも人気となっており、幅広い役柄に挑戦していってほしい。

 今年のブレイク俳優としては吉沢亮も外せない。完璧なまでの美しさはこれまでにも一定の層に知られていたが、今年は主演を含む5本の映画と、3本の連続ドラマに、WEBドラマ、舞台とフル回転。とくに人気コミックの映画化として成功した『銀魂』の沖田総悟役で受け入れられた。今後も主演作『ママレード・ボーイ』を含め、すでに4本の待機作があり、さらに大化けしてほしいところだ。

 積み上げてきたキャリアが身を結び始めたのは、間宮祥太朗(フジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』、映画『全員死刑』)、新田真剣佑(映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』)、工藤阿須加(フジテレビ系ドラマ『明日の約束』)、中村倫也(日本テレビ系ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』)。それぞれにクセのあるキャラクターも演じられる役者たちであり、今後もその実力を高めていってほしい。

 最後に特にこれからに注目の若手を3人。まずは12月に初主演映画『デメキン』が公開された健太郎。今年はほかにも映画が4本公開された。またドラマではNHKで放送された戦国ラブコメディ『アシガール』での若君役で急激にファンを増やした。音楽ユニットDISH//のリーダーとしても活躍している北村匠海にも注目。今年は『恋と嘘』『勝手にふるえてろ』といった映画に出演。特に『君の膵臓をたべたい』での抑えた繊細な演技が光った。若手ながら演技派としての片りんを覗かせているのが吉村界人。間宮祥太朗や新田真剣佑が出演していたドラマ『僕たちがやりました』にも出演していたが、独特な存在感をまとった俳優であり、他の若手とは一線を画すオーラを放っている。来年は谷崎潤一郎の短編小説を映画化した『悪魔』で主演を務める。

 毎年新たな才能が現れる芸能界。来年も新たな顔が出てくるだろうが、ぜひとも今年以上の活躍を見せつけてもらいたい10人だ。

(望月ふみ)