後半、トライを決める尾道・奥平(中央)=撮影・佐藤厚

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 「全国高校ラグビー・1回戦、尾道57-0岐阜工」(28日、花園ラグビー場)

 11大会連続12度目出場の尾道(広島)が9トライを奪い、57-0で岐阜工(岐阜)に圧勝。目標の4強入りへ向けて好発進した。全国優勝5度を誇るノーシードの常翔学園(大阪第3)は仙台育英(宮城)に61-15で快勝。今大会唯一の初出場校、昌平(埼玉)は八幡工(滋賀)に26-22で競り勝った。30日の2回戦ではシード勢が出場し、16試合が行われる。

 電光石火の先制攻撃だった。開始1分、尾道は敵陣でのラックからSH新和田、SO三輪とつなぎ、最後はナンバー8高武が相手のタックルを巧みにかわしながら約40メートル独走し、インゴールに飛び込んだ。同5分には相手のクリアミスしたボールをCTB倉岡が素早く拾い、左スミにトライを決めた。

 その後も青いジャージーが縦横無尽にフィールドを駆け回り、9トライの圧勝劇。守りでも持ち味の低く出足の鋭いタックルで岐阜工に反撃の機会を与えず完封。広島県予選も含めると、これで4試合連続で相手をノートライに抑えた。

 それでも梅本監督の評価は厳しかった。「0点に抑えたことは素晴らしいけど、(攻撃面は)ひたむきさが感じられなかった。花園初戦で、しかも(メインの)第1グラウンドだったので選手に硬さもあったのかもしれないが…。こんな内容は強豪校に一泡吹かせることはできない」と求めるレベルは高い。

 主将のフランカー藤原創も「立ち上がりから受けてしまった。(5人が先発した)2年生も緊張でガチガチになっていて、チーム全体でカバーできなかった」と反省の弁。

 目指すは3大会前に先輩たちが記録した過去最高成績に並ぶ4強入り。偏差値70で勉学面でもチームを引っ張る藤原創主将は「僕ら3年は花園4強を見て尾道に入学した。その代に追いつきたい」ときっぱり。2回戦の相手は初戦の山形南戦を66-0で快勝した若狭東(福井)。気持ちを引き締め直して難敵に立ち向かう。