丁か半か

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 バドミントンのスーパーシリーズファイナル決勝が17日、ドバイで開催された。

 女子ダブルスは日本人ペア同士の決勝で、米元小春・田中志穂組が優勝。シングルスは山口茜が優勝した。男子もダブルスで園田啓悟・嘉村健士組が準決勝敗退ながら世界ランキング1位相手に善戦。日本勢が大躍進しているが、男子シングルスだけはファイナル8枠に一人も入らなかった。

 けれど、心配ご無用。男子シングルスといえばあの男、そう桃田賢斗(23)。彼が日本代表に復帰したのだ。

 2年前のこの大会の男子シングルスで桃田は日本人初の優勝を果たした。翌年4月には世界ランク2位まで上がったが、違法カジノで賭博を行ったことが発覚。協会から無期限出場停止処分を科されたのだった。

丁か半か

 実は桃田、今年5月にこの処分を解かれていた。

「“無期限”がたったの“1年”ですから、甘いと言わざるを得ませんね」

 とはスポーツ紙五輪担当記者の弁。だが、復帰後の桃田の戦績は鬼気迫る。復帰から11月30日の全日本総合選手権2回戦まで61勝1敗。当初は“全日本2位以内で代表選出”という基準クリアは確実とみられていた。しかし、

「12月1日の準々決勝で不覚。それでも12日、協会推薦で正式に代表に復帰しました。これまた大甘裁定ですが、これ以上復帰が遅れると、世界ランクのポイント不足で東京五輪に出られなくなる恐れがあるのです」

 他にこれといってめぼしい選手もいないのだとか。

「ここ半年は、所属のNTT東日本スタッフが彼をガードというか監視していて、記者会見も事前に想定問答をやっていたようでした。でも、代表ではそんなスタッフもつかない。しかも海外を転戦する。彼は再び野に放たれたも同然です」

 桃田の代表復帰――協会にとっては大博打である。

「週刊新潮」2017年12月28日号 掲載