博多の総氏神様として最古の歴史を有する櫛田神社

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博多の総氏神様として最古の歴史を刻む「櫛田(くしだ)神社」。随所に感じられる博多っ子の気質も魅力で、博多の氏神様、総鎮守として1250年以上の歴史を有する。

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御祭神は左殿に天照大御神(大神宮)、中殿に大幡主命(櫛田宮)、右殿に須佐之男命(祇園宮)の三柱の大神様が祀られている。博多祇園山笠や博多おくんち、そして博多節分という三柱それぞれの大祭はどれも地域を中心とした御祭で、特に博多の夏のお祭りとして全国的に知られる博多祇園山笠は国重要無形民俗文化財にも指定されている。

神社というと厳粛であるべきというイメージを持ってしまいがちだが、ここでは至る所に博多っ子ならではのユーモアが溢れており、中でも拝殿破風の左右に掲げられる風神雷神の木彫りは、暴風雨を起こさんとする雷神が太鼓を叩きながら風神を誘い、風神は嫌だとアッカンベをしている何ともユーモラスな装飾になっている。カラッとした博多っ子の気質に思わず笑顔がこみ上げる。商売繁盛・不老長寿の「お櫛田さん」として親しまれる、地域に根付いた守り神を身近に感じよう。

飾り山笠の後ろにゴロゴロといくつもの大きな石が並んでいる。この石は「力石」と呼ばれ、昔は石を持ち上げ天候や作物の出来を占っていたそう。それがいつの頃からか「力自慢」の道具となり、博多の力士が力を自慢して持ち上げた重たい石を神様に捧げたことから、現在でも力士が「力石」を奉納する習慣が続いている。ずらりと並ぶ石には有名力士の名が刻まれており、中には白鵬が持ち上げた力石も。「試石」と刻まれた石もあり、参拝者も試すことができるので、力に自信のある人はぜひチャレンジしてみよう。

境内にはそれぞれに違った御神徳のある8つの杜が並ぶ末社や、男恵比須と女恵比須が両方祀られている大変珍しい夫婦恵比須神社も鎮座している。12月に行われる夫婦恵比須大祭では、商売繁盛をはじめ、夫婦円満、開運招福を祈願する。空くじなしの福引きもあるのでぜひ訪れて。夫婦恵比須神社の前には、二本の雄木と一本の雌木からなる「夫婦ぎなん」が。雌木は秋に黄金色の実をつけ子孫を宿すことから夫婦円満、縁結びの霊木として信仰されている。

博多織を用いた御守、山笠や博多二〇加のお面を描いた御朱印帳などが人気。「博多ならでは」を大切にしたいという思いで作られているそう。博多織心願成就守、博多織厄除守(各800円)。また、訪日観光客も多く、英語・韓国語・中国語・台湾語のおみくじも準備されている。

博多っ子が愛してやまない「お櫛田さん」。楽しみながら境内を巡ってみよう。

[櫛田神社]福岡県博多区上川端町1-41 / 092-291-2951 / 4:00〜22:00

【九州ウォーカー編集部/取材・文=八木あお、撮影=鍋田広一(パンフィールド)】(九州ウォーカー・八木あお)