Ten to Ten 中島公園の1Fカフェ

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自分の気に入った旅先に、自分の家のような場所があったら素敵だなあと考えたことはないだろうか? くつろげる場所があり気の合う友達がいて、まるでセカンドハウスのような感覚で滞在できたら……。旅の楽しみはいろいろあるけれど、最近は人との交流を目的に旅をする人が増えている。旅先で友達ができ、自分の世界を広げていくような旅。その拠点として注目したいのが、全国各地で急増中のゲストハウスだ。札幌にも続々オープンしている。

札幌ゲストハウスwayaのカラフルにペイントされたホール。自然と人が集まる

今増えているのは、おしゃれなカフェやバーを併設したり、ゲストが気軽に参加できるイベントを開催するなど、さまざまな魅力を兼ね備えた宿ばかり。古民家や空きビルをリノベーションした、手作りながらセンスのいい空間でくつろげて、しかも料金はリーズナブル。ひと昔前の「バックパッカーの安宿」というイメージはまったくない。

ゲストハウスの一番の魅力は、宿に集う人同士が友達のように交流できる心地いい距離感だろう。その日一日の出来事を話したり、明日のプランを相談したり。時にはオーナーと一緒にお酒を飲みながら、興味深い話が聞けることだってある。そんなフレンドリーな雰囲気が、旅人や地元の人との距離を近づける。ガイドブックでは知り得ないリアルな街の良さを知るゲートウェイといったところだ。

また、海外の宿泊者が多いのも特徴的。なかには利用者の半数は海外の人たちというところもあり、それも魅力のひとつだ。ゲストハウスは世界とローカルの出会いの場でもあるのだ。

札幌市内のゲストハウスの相場は、ドミトリーで1人1泊3000円前後から。シーズンにより料金が変動し、もっとも高くなるのは観光のトップシーズンとなる7〜8月ころと「さっぽろ雪まつり」が開催される2月。早々に満室になる可能性も高いので、利用を考えている人は早めの予約が肝心だ。

予約は、公式ホームページから直接できるほか、宿の予約サイト経由で申し込める施設も多い。宿泊料は「現金払いのみ」というケースが多いので、気になることは事前にしっかり確認しておこう。

多くのゲストハウスがあるが、それぞれに個性的だ。地元との交流を大切にしている所から、山岳ガイドが北海道の自然を案内する山小屋のような所、おしゃれでおいしいカフェやバーが併設されている所、規模や設備がホテル並みの所など、自分の好みで選ぶのが正解だ。どのゲストハウスも若いスタッフが多いので、おしゃべりやイベントで一緒に盛り上がれるのもうれしい。さまざまなタイプから、自分に合う1軒を見つけてほしい。

あるゲストハウスでは、全体の半数近くが初めて利用する人だとか。年齢は20〜30代の人が多いそうだが、5〜6人で1室を使えるので時にはファミリーでの利用もある。いろいろな人と出会い“我が家”のようにくつろげるゲストハウス。札幌でお気に入りの1軒があれば、旅はもっと楽しくなるはずだ。(北海道ウォーカー・加藤和代)