27日、韓国・聯合ニュースは、29人が犠牲になった韓国中部、堤川市のスポーツセンター火災を受け、日本とは異なる韓国の安全対策の問題点を指摘した。写真は火災のあったスポーツセンター。

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2017年12月27日、韓国・聯合ニュースは、29人が犠牲になった韓国中部、堤川(チェチョン)市のスポーツセンター火災を受け、日本とは異なる韓国の安全対策の問題点を指摘した。

現地消防本部によると、火災が発生した8階建ビルの2・3階銭湯の窓には厚さ計22ミリの2重ガラスが使われていた。5ミリと7ミリの強化ガラスの間に空気層を設けた構造で、一般的なガラスの5倍ほどの強度を持つという。

火災から5日がたった26日、警察が見守る中、消防隊員4人によりこれらガラス窓の撤去作業が行われた。20〜30代の隊員らが建物内部から重さ2キロのハンマーを使い窓枠に残っていたガラスをたたいたが、数回たたいてもひびが入るだけで簡単には割れなかったという。隊員の一人は「力強く7〜8回ほどたたいてやっと割れる強度だ」とし、「2重強化ガラスである上、フィルムコーティングされているため、成人男性でも装備なしで割ることは難しい」と説明している。なお、火災当時消火活動に当たった隊員も「2階に進入しようとはしごに上った状態でハンマーを振り回したので、窓を撤去するのに苦労した」と話していた。

これとの対照として、記事は日本で取られている対策を次のように説明している。地震や自然災害が多い日本では、2階以上の建物のガラス窓には赤い逆三角形マーク(消防隊進入口)を表示し、火災などの緊急時の脱出口が法律で指定されている。専門家も「日本は小さな建物でも緊急時に救助隊が速やかに進入できる窓を指定する。赤い逆三角形マークのある『脱出用の窓』には、強化ガラスではなく壊しやすいガラスを使わなければならない」と説明。韓国について「韓国でも大型ビルの一部では緊急時に避難できるガラスを適用しているが、中小型のビルは(脱出窓設置の)法的義務がない。韓国もガラスを使った建物に対する安全制度を強化する必要がある」と警鐘を鳴らした。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「炎が広がるから割らなかったという説明だったのでは?なぜ説明を変える?」「窓を割らなかったのではなく割れなかったのか。それなのに『早く割らなかったから犠牲者が増えた』と消防隊が非難されていた」など、当初の報道と異なる記事の説明に疑問を呈する声が多く寄せられている。

また日本の対策への言及も目立ち「日本の後に続くにはまだまだ」「脱出用のガラス窓の設置などは日本に学ぶべき。日本は細部にわたって気を使っている」などのコメントが寄せられた。

中には「もし壊しやすいガラスにしたら…誰かが寄り掛かって窓が割れて転落して、また『安全不感症』。割れやすくても問題、割れなくても問題」と韓国の現状を皮肉るユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)