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2017年も残すところあとわずか。今年はどのような一年だったでしょうか。さて、年末はお正月の準備など楽しい予定が盛りだくさんです。その分、出費が増えてお財布がピンチ! という家庭も多いのではないでしょうか。「ボーナスがもらえるから大丈夫」と油断していると、予想以上に散財してしまう危険もあります。そこで今回は、年末の出費を抑えるポイントについてまとめてみました。

○年末の出費はいつもより増える?

年末になると、街中がキレイなイルミネーションに彩られ、華やかな雰囲気に心が躍ります。忘年会や歳末セールで人出が多く活気づいていることもあり、ついつい気が大きくなり出費が多くなってしまいますよね。そうでなくても、クリスマスプレゼントやパーティーでかかる飲食費、お歳暮の費用などがかさむ時期です。

実際に、年末はいつもよりお金がかかっているのでしょうか。総務省統計局の「家計簿から見た365日〜日別集計結果より」というデータを参考にすると、1月1日から12月31日までの365日の中で、最も消費支出が多くなるのは、元旦なのだそう。「休業日になっているお店も多いのに、なぜ? 」と不思議になってしまいますが、これはお年玉(世帯外への贈与金、世帯主以外の世帯員へのこづかい)」の影響がありそうです。

ただし、お年玉などを除いて考えた場合、最も支出額が多くなるのは12月30日や12月31日となっています。そして、年間を通しても12月は最もお金のかかる月であり、普段よりも1割前後、出費が増える家庭が多いようです。

○年末の出費増に備えるコツ4つ

どうしてもお金がかかってしまう年末。しかし、工夫次第で出費増に備えることは充分できます。今からご紹介する4つのポイントに注目してみてください。

■1. 必要以上の外食に気を付ける

会社の仲間や友人との忘年会で、連日外食続きになってしまう年末。忘年会は仕事の付き合いで欠かすことはできないかもしれませんが、二次会や三次会へ進むほど飲食費やタクシー代など出費は増えていきます。できるだけ、一次会で切り上げるようにしましょう。

また、ボーナス支給月と重なることで、ついつい気が緩み、忘年会以外でも外食に頼りがちになります。外食が続くと出費が増すだけでなく、栄養バランスが乱れ、体調を崩してしまうことも。風邪やインフルエンザなど感染症を予防する意味でも、できるだけ自炊を心がけるようにしてみましょう。

■2. セールの雰囲気にのまれて衝動買いをしない

歳末セールを毎年楽しみにしている人は多いでしょう。特に、本格的な寒さが始まるこの時期に冬物衣類を安く購入できるのは、魅力的です。しかし、本当に必要なもの、欲しいものではないのに、セールの雰囲気にのまれて衝動買いをしてしまった経験はないでしょうか。セールは、「こんなに安いのだから(せっかく来たのだから)、何か買わないと損」という心理が働いてしまうものです。

たとえ安く買えたとしても、衝動買いは後悔することも多いものです。それに、セールは年明けも続きます。年始のセールのほうが、割引率が高くなっているケースもありますので、歳末セールは見送り、年明けに向けて買い物の計画を立てておくのも良いでしょう。

■3. 帰省の交通費を節約する

遠方の実家に帰省する場合、交通費が高くかかるのが悩みですよね。毎年決まって帰省するなら、「旅行積立」であらかじめ資金を準備しておくのがおすすめですが、今からでもお得に帰省するにはどうすればいいのでしょうか。

飛行機で帰るなら、航空会社の「株主優待券」を利用すると安く帰省ができます。株主になっていなくても金券ショップで販売していますので、探してみましょう。新幹線で帰省の場合も、交通費を節約することは可能です。たとえば、JR東日本の「えきねっと会員」になると、「えきねっとトクだ値」が利用でき、対象区間内の新幹線や特急列車に割引料金で乗車できます。その他にも、各鉄道会社で割引切符の販売を行っていますので、自分の利用する路線を調べてみましょう。

■4. 手土産はお歳暮の値下げ品を持参

お正月には、親戚や知り合いの家へ挨拶に行くという家庭も多いと思います。しかし、意外と高くつくのが手土産。そこで、お歳暮の値下げ品を狙ってみましょう。お歳暮などの贈答品は、時期を過ぎると値引き価格で販売されていることがあります。手土産は欠くことのできない出費なだけに、節約できれば嬉しいですよね。

年末は出費が多いため、流されるままにお金を使うと、年明けの生活費に影響を及ぼす恐れもあります。節約できる点はしっかり引き締め、貯金も行いましょう。また、普段から「予備費」を用意することで、突然の出費や年に数回の大きめの出費に備えることができます。そうしたお金を作っていない人は、ぜひ来年から準備してみてください。

○■ 筆者プロフィール: 武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。