フェデラー対ナダルの「ライバル伝説」を作った4つの名勝負

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現在(2017年12月25日時点)のランキングで、1位と2位に就き、今や押しも押されもせぬ「伝説」的な選手である、ラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)。

ライバルであり友人同士でもある2人は、いくどとなくトーナメントで対戦し、白熱した試合を展開してテニスを盛り上げてきた。30代になっても、活躍を続ける2人のライバル関係を知るのに必須の「名勝負」を今回は紹介する。

■「ここから始まった」マイアミ(2004年):ナダルが6-3、6-3で勝利

ATPツアーにおいて両選手は38試合を戦い、ナダルが23勝、フェデラーが15勝。長く活躍してきただけに、数多の対戦があったが、最初の対戦は2004年のマイアミ(ATPマスターズシリーズマイアミ)での3回戦だ。

当時すでにランキング1位だったフェデラーは第1シードの優勝候補だった一方で、ナダルは当時34位とトップ層に入るのはまだまだこれからというところだった。

試合は、今ではナダルの代名詞ともなっている強烈なフォアのストロークがフェデラーを苦しめ、6-3、6-3でナダルが勝利。ランキングトップを食う勝利で、ATPツアーにおける2人のライバル関係と、ナダルの将来性を示した1戦だったといえそうだ。

■初のウィンブルドンの優勝争い(2006年):フェデラーが6-0、7-6(5)、6(2)-7、6-3で勝利

フェデラーとナダルが初めて、「ウィンブルドン」のタイトルを賭けて対戦したのが、2006年だ。フェデラーにとっての同年は、キャリアの中で最高の一年だったと語る向きもあるほど、驚異的な強さを見せつけた中の1試合だった。

当時はフェデラーがランキング1位、ナダルが2位と、まさに王座を争う組み合わせで、前年王者でもあるフェデラーにナダルが挑む格好だった。同対戦では、6-0、7-6(5)、6(2)-7、6-3で、フェデラーが勝利し、「ウィンブルドン」のタイトルの栄冠を手にした。

ナダルが得意とするクレーコートの「全仏オープン」では勝てていなかったフェデラーだが、自身の得意とする芝コートの「ウィンブルドン」では、勝利をつかんだ格好だ。

ちなみに、フェデラーにとってキャリア最高の1年だったにもかかわらず、「全仏オープン」でナダルに敗北したことで、年間グランドスラムの獲得を逃した経緯もある。

■今や「伝説」の一戦、ウィンブルドン決勝の激戦(2008年):ナダルが6-4、6-4、6(5)-7、6(8)-7、9-7で勝利

その後、両選手のライバル争いはさらにヒートアップ。フェデラーが得意とする芝コートのグランドスラムで、ナダルがタイトル獲得に再び挑んだ。

テニスファンの間でも「名勝負」として繰り返し語られる試合で、人気も高い。ナダルが2セットリードで、優勝まであと1セットに迫っていたが、続く2セットを連続でタイブレークを落とし、勝負は最終セットへもつれ込んだ。

最終セットでは、7-7のゲームカウントで迎えたフェデラーのサービスゲームで、ナダルが得意のフォアと、バックの両方からの冴えたウィナーを放ち、フェデラーのミスにも助けられブレークに成功する。

そのまま次のサービスゲームをキープし、初の「ウィンブルドン」タイトルを手にした。4時間48分と、ほぼ5時間の激闘を制したナダルが「全仏オープン」以外のグランドスラムを制した瞬間だった。

■最新のグランドスラム決勝での対決「全豪オープン」(2017年):フェデラーが6-4、3-6、6-1、3-6、6-3で勝利

また最新のグランドスラムでのフェデラー対ナダルの1試合も、名勝負といえるだろう。初対戦から10年以上たった2017年にも、グランドスラムの決勝で同じ選手が名勝負を繰り広げる様は、「伝説」級の選手といわせるに十分な実績だ。

特にフェデラーは2017年のシーズンは、前年の膝の手術から復帰して初めて迎えるグランドスラムだった一方で、ナダルも手首の怪我からの復帰してくる途上だった。その中で、カムバックを目指す選手同士のグランドスラム決勝となった。

試合は、6-4、3-6、6-1、3-6、6-3でフェデラーが勝利し、5つ目の「全豪オープン」のタイトルを手にした。試合内容は、35歳のフェデラーと30歳のナダルが、豊富な実績と経験に裏打ちされた熾烈な競り合いを展開。それぞれ一瞬の隙をついて相手を崩そうとする、非常にハイレベルなプレーとなった。

まだまだグランドスラムのタイトルを争えるフェデラーとナダルのライバル関係は、これからもテニスファンの注目を集めそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「全豪オープン」の試合後にお互いを讃えるナダル(左)とフェデラー(右)
(Photo by Pat Scala/Getty Images)