インディカーはハロでなくシールド式保護システムを採用へ。2月にフェニックスで実走テスト

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インディカーが、2018年2月にフェニックスで行われるオープンテストに新開発のシールド型コクピット保護システムを持ち込む予定です。2018年はF1やF2などで異形ロールケージともいえる"ハロ"が導入されるものの、インディカーは独自の方向性で安全性確保を目指しています。 
フェニックスでは、1台のダラーラIR12で新型のコクピット保護システムをテストする予定。IR12のワンメイクで行われている現在のインディカーは、F1と違い全チームが大きな修正なしでシールド式の保護システムを採用しやすいというメリットがあります。

インディカーの競技運営委員長を務めるジェイ・フライ氏は「新しい保護システムはすでに風洞やコンピューター解析などで多くのテストを実施しています。すでにマシンに装着する部分も完成しているものの、実際にレーストラックを走らせてテストしたわけではないので、現在はオープンテスト用のマシンの準備に集中しています」とコメント。「それは見た目も美しくできています。テストではシールドがマシンの外観やパフォーマンスに何をもたらすのかを観ることができるでしょう」と付け加えました。

さらに、2018年から使う共通エアロキットはマシンのエアインテークがコクピット上後方から移動したため、シールドによる気流の変化もマシンに影響しないと説明しています。

一方、ダラーラの米国統括責任者であるアンドレア・トソはシールド式コクピット保護システムがF-16戦闘機からインスピレーションを受けたものであることを明かしました。

「まず、マシンにハロはありません。インディカーはF-16戦闘機のコクピットのような構造を持つフロントガラスを採用します。今後はインディカーによるクラッシュテストが行われ、さらにモノコック構造にも手を加えてシールドが壊れないようなフレームを追加することになるでしょう」


フォーミュラカーはかつて、速く走るために必要ないものをすべて削ぎ落とした、野性的ともいえる美しさを備えていました(そうでないものもありましたが)。しかし速さよりも安全の比重が高くなった現代においては、ジュール・ビアンキやジャスティン・ウィルソンのような事故が再び起こらないようにするためにも、ハロやシールドによるコクピット保護は当然の流れといえます。

特にハロはまだ外観への批判が絶えないものの、数年後にはマシンデザインがこれを吸収して格好良くなっていることに期待したいものです。