「話したがらない男」と「聞きたがらない女」ふたりの行き着く先とは?
多くの女性の抱えている悩みのダントツ一位が「彼がどう思っているかわからない」というもの。
カップルの問題のほとんどは、自分が言いたいことを相手に言っていないこと、相手の言いたいことをきちんと聞いていないことが原因で起こっていると断言できるぐらい、みなさんこの問題で悩まれています。
「察してほしい」という期待ほど裏切られるものはないのに、ついついわかってくれているんじゃないか、という淡い期待を抱いてしまうんですよね。
結果、お互いの気持ちが理解できないまま不満だけがどんどん募っていってしまい、結局別れてしまうケースも非常に多いのです。
長く付き合っていたカップルが別れた瞬間に、彼氏の方が次の彼女とあっさり付き合って結婚して、残された元彼女が阿鼻叫喚する、といったような問題の原因はほぼ100%、このディスコミュニケーションを放置してしまったことが原因なのです。
■なぜ察してほしいは通用しないのか?
例えば上記のような問題だと、傍からみてると彼氏がひどい人間のように思えますが、実際は彼女の方にも問題が有るケースが多いのです。
彼女側は大抵の場合こう言います。「彼が不満に思っていることがあるのは<わかっていた>」と。わかっていただけで、その話はしてなかったのかと聞けば、「してなかった」と。
逆に彼氏の言い分を聞いてみると「そういう<雰囲気は出してた>のに、彼女が自分の気持ちを聞いてくれなかった」と、こういうわけです。
■雰囲気で伝わるなら言葉はいらない
もし何も語らずに相手が自分の気持ちを察してくれるのなら、人間には「口」も「言語」も存在しなかったでしょう。
自然界の中では人間は非常に非力です。助け合っていかなくては生き残ることができませんでした。
ですから協力し合うために「言葉」を発達させ、コミュニケーションを進化させてきたのです。
なのにどうして、言葉に出さずに円滑なコミュニケーションが築けると思ってしまうのでしょうか。
■察してほしいの裏側にある心理
これは何も恋愛に限った話ではなく「察してください」っていう態度取る人全員に当てはまる話なのですが、「無理」なのです。ハッキリ言って。
どう頑張ってもあなたの思っていることを口に出さない限り、相手は自分のことを理解してくれることはありません。
まして雰囲気であなたの気持ちを推し量ろうとするなら、逆に間違った解釈に取られてしまい損をすることにもなりかねないのです。
それでも「察してほしい」と願ってしまうのは、「こんなこと言ったら嫌われるかな?とか重いかな?」思ってしまうからなのではないかと思います。
でも安心してください。仮にあなたが本音を切り出して、めんどくさい・重いと感じる相手なら、そもそも今後お付き合いしていくのが難しい相手なのです。
むしろ早めにわかって得なのでガンガン自分のことを話したらいいのではないかと思うのです。(もちろん独りよがりなコミュニケーションはよくありませんが)
恋人を失うかもしれないという不安のあまり、別れに繋がるかもしれないリスクが取れない。
それはあなたが嫌いな、「管理職という立場にしがみついて責任を背負うリスクを取りたがらない上司」とやってること同じです。
■話さないのも罪ですし、聞かないのも罪です。
自分の思っていることを伝えないのも、相手が思っているであろうことを聞かないのも、二人の関係性を築いて行くということに関しては、同じぐらい罪の重いものです。
ぶつかってもいいし、すれ違ってもいいので、まず会話です。1に会話、2に会話、3,4も含めて、5に会話です。
会話ができないカップルの末路はいつだって、破局なのです。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)