急速な経済発展により、中国の都市部における生活は「ハード面」では国外の大都市と大差ないものになっている。その反面、渋滞や大気汚染などは深刻さを増しており、都市部でくらす人びとの快適な生活を求める気持ちは強まっていると言えるだろう。中国メディアの今日頭条は23日、日本を観光で訪れた中国人の見解として、「日本の街中が清潔に保たれている理由を分析することで中国人が学び取れる点はないのだろうか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 急速な経済発展により、中国の都市部における生活は「ハード面」では国外の大都市と大差ないものになっている。その反面、渋滞や大気汚染などは深刻さを増しており、都市部で暮らす人びとの快適な生活を求める気持ちは強まっていると言えるだろう。中国メディアの今日頭条は23日、日本を観光で訪れた中国人の見解として、「日本の街中が清潔に保たれている理由を分析することで中国人が学び取れる点はないのだろうか」とする記事を掲載した。

 この中国人は日本を観光した際、「都市部から農村部にいたるまで、すべてが清潔であった」ことに驚いたという。日本はゴミの分別や資源の再利用などの基盤ができているが、基盤があるだけでなく、清潔さが「維持」されているのには「個々が環境保護の意識を持っているからだ」と分析した。そして、日本人の1人1人にこうした概念があるのは「地域ごとの清掃当番」の取り決めがあって、皆が率先して協力しているからだと主張した。

 中国では街の主要な道路は政府に雇われた清掃員がゴミ箱付の三輪車に乗って、移動しながら竹ぼうきで道を掃除している光景を目にする。また、清掃車が街を走っている光景も珍しいものではない。また、マンションなどの集合住宅の敷地内ではやはり清掃員が共用部の掃除をしてくれる。中国では自宅の外にゴミが落ちていても、それを片付けるのは清掃員の仕事なのだ。ゴミを拾って片づけるどころか、中国人がポイ捨てさえ平然と行う理由はそこにあるのかもしれない。

 しかし、「日本の地域清掃当番」は人々に「環境美化は皆が取り組むべきこと」という意識があるゆえに皆が協力して行っており、「当番の世帯に子供がいるなら家族で掃除当番を行い、環境美化の意識を幼いときから子どもに教えている」と紹介した。また、高速道路のパーキングエリアで見かけた「大型トラックはタイヤのホイールまでが磨かれて輝いていた」ことが印象深かったとし、日本の職場で働く人の意識も中国と違うことを指摘した。

 中国ネット上では「中国人がゴミをポイ捨てしなくなったら、中国全土にいる清掃員が失業してしまうじゃないか」という書き込みが見られる。逆に言えば、「ゴミをポイ捨てすることは清掃員が失業しないためにも有効」であると考えているということだ。この考え方では中国でゴミのポイ捨てが減ることはないだろう。しかし、記事が指摘しているとおり、中国人も日常生活のなかで当番制などで清掃や環境保護に携わるようになれば、中国人の環境意識も高まっていくのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)