今平周吾の左ヒジに注目(撮影:米山聡明)

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今季、国内男子ツアーで活躍した選手たち10人のスイングをプロコーチの鶴見功樹氏が解説。第6回目に登場するのは、今季悲願のツアー初優勝を挙げ、キャリアハイとなる賞金ランク6位に入った今平周吾。トップ10に14回入るなど安定感が高い今平のドライバーショットを分析する。
【連続写真】25歳の新鋭・今平周吾のテクニックを徹底解剖
天才肌と称される25歳は「アドレスでは他の選手と比較すると、ヒザを深く曲げる選手ですね。自分のもっている身体の“バネ”をグッと縮めておいて、凝縮している印象です。通常、ここまで縮めるとアマチュアだとトップで伸び上がってしまいますが、さすがトッププロなのでヒザの高さも変わらず、トップで頭の高さもほとんど変わっていません」(鶴見)。身体のバネを凝縮しながら、しっかりと身体を捻ることができている。
切り返しでは「さらに一瞬頭が沈みこんでいる。頭がかなり地面に近いですね。そのため左ヒジに余裕を持って、軽く曲げながら振っています。ヒジを軽く曲げることで、グリップをインパクト前後で素早く身体の回りを通過させるテクニックです。決して左ヒジを曲げることは悪いことではないんです。ただ、この高さでアマチュアの方が振ろうとしたらかなりダフるか、または怖くて伸び上がってしまうでしょうね。その点では、アマがマネできるスイングではないでしょう。彼が持つ独特の感性でつくったスイングですね」(鶴見)。ジョーダン・スピース(米国)など左ヒジを曲げて振っていく選手も多い。左ヒジはフォロースルーで曲がっていても、実は問題ないのだ。
ただ、「右ヒジがフォローで曲がっているのは、ボールに力を伝えきれないので良くありません。そこはお間違いなく。今平選手は昨年よりも下半身も上半身も強くなっているように見えます。昨年よりも飛距離が伸びているようですが、トレーニングの成果がしっかり出ているのでしょうね」(鶴見)。昨年から平均飛距離が10ヤード近く伸びた今平、感性を生かした個性派スイングで来季はさらなる勝ち星を狙う。
解説・鶴見功樹(つるみこうき)/1966年4月18日生まれ。東京都出身。99年に英国PGAメンバーに。02年に日本人初の英国PGAクォリファイプロフェッショナルを取得。04年より大山志保と師弟関係を結び、06年には賞金女王に育て上げる。今日までに指導した生徒数は10,000人を超え、現在も日本におけるただ一人の英国PGAプロフェッショナル。東京都港区三田でインドアゴルフスクール「鶴見功樹ゴルフアカデミー」を主宰している。
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