トヨタ・カムリ・ハイブリッド(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

写真拡大

 「ワーズオートワールド」誌の「10ベストエンジン2018」は、時世を的確に表しているようだ。ただここで注意が必要なのは、同誌の選考基準で、2018年3月までに「アメリカ国内で6万3000ドル以下で発売されている」ことだ。つまり、エンジン性能の優れたフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーは選考基準に含まれていない。日本車では、ニッサン・GT-R、ホンダ・NSXなどは選考条件に合わない。

■2018「10ベストエンジン」

・シボレー・ボルトEV・電動・クライスラー・パシフィカ・HVの3.6L V6HV・フォードF-150・V6 2.7L ツインターボ・フォード・マスタングGT・V8 5.0L・ホンダ・クラリティ・FCV(燃料電池)・ホンダ・シビック・タイプR・直4 2.0L ターボ・インフィニティQ50・V6 3.0L ターボ・ジャガーXF・直4 2.0L ターボ・キア・スティンガー・V6 3.3L ターボ・トヨタ・カムリ・ハイブリッド・直4 2.5L HV

■今年の特徴

 まず、「10ベストエンジン」歴史始まって初めて、電動パワートレインから4車種が選ばれている。(1)ハイブリッド(HV)車は、トヨタ・カムリ・ハイブリッド、クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド。(2)燃料電池車は、ホンダ・クラリティ。(3)EVは、GMのシボレー・ボルトEV。

 次に注目すべきは、ドイツ車が選考から外れたことだ。これは「10ベストエンジン」の24年の選考の中で初めてのことだ。ディーゼルに集中していたことで、規制違反が表面化したことの影響が出ていると考えられる。

 さらに、今回の選考では、インフィニティとジャガーしか高級車ブランドは選ばれなかった。これは燃費規制の影響なのか、大衆車にも技術的に優れたパワープラントが採用されているからであろう。

 電動パワープラントが4車種選ばれ、高級車ブランドが少なかったことは、世界の趨勢を反映したもので、今後の世界の自動車の動向に期待感が大きくなってきた。劇的な自動車業界の革命が進行しているのであろう。地球温暖化に取り組む人類の試みに、投資家の思惑も一致し始めていることから、急速に進む期待がある。

 技術的進歩と投資家の思惑が一致して行動できることが、地球温暖化を人類が乗り越える動きとして正しく、そのためのEV進行を見守っていく必要がある。人間の性である「利益追求」のまま、人類が生きていく筋道を見つけ出すことに期待感がある。「人類の欲望」が神の怒りを受け、「ノアの箱舟を必要とする事態」を招かないことを望む。