スピードスケート平昌五輪代表選考会前日練習で入念に練習する加藤

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 スピードスケートの平昌五輪代表選考会は27日に長野市のエムウエーブで開幕する。26日は前日練習が行われ、五輪4大会連続出場を目指す32歳の加藤条治(博慈会)らが会場で調整。10年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダリストは主戦場の1種目のみエントリー。一発勝負に全てを懸けて再び夢舞台に立つ覚悟だ。

 メダルを逃したソチ五輪から約4年。一大決戦を翌日に控え、ベテラン加藤の言葉に熱がこもった。「自分は一発勝負を得意としているので、明日はいい一発が出るんじゃないかと期待している」。だが、大胆発言の一方で「あまり熱くなりすぎて猪突猛進な感じのレースをすると砕かれてしまうことがある。そこは気をつけたい」と冷静だった。

 男子500メートルは国内外ともに混戦模様だ。今季初戦だった10月の全日本距離別。加藤は35秒10の4位でW杯代表入り。1位の山中との差は0秒18だった。その山中がW杯第2戦で1位に0秒03差の2位。海外勢も飛び抜けた力の選手はおらず、五輪切符さえつかめば表彰台も夢ではないことが証明された。

 世界記録保持者として臨んだ06年トリノは6位。10年バンクーバーは銅メダルを獲得し銀メダルの長島圭一郎とダブル表彰台を飾った。14年ソチでも2大会連続のメダルを期待されたが、5位。「30歳を超えたあたりから膝に痛みを抱えるようになって、大変なこともあったけど、それありきで自分だと思っている」と夢に向かい滑り続けてきた。

 まだ経験の浅い若手が本番を前に表情をこわばらせる中、加藤の表情は変わらない。「この膝も一緒に歩んできたので、なんとか付き合いながらここでも膝に頑張ってもらいたい」。わずか34秒に全てを懸ける勝負師は「レースの時の自分は別物。その時の自分に任せる」という言葉とともにスイッチを切り替えた。

 ▽スピードスケート平昌五輪代表の道 日本は女子は500メートル、1000メートル、1500メートル、3000メートル、5000メートルとマススタート、全種目で最大数を確保しており出場枠は10人。男子は長距離以外の種目で最大数を確保し8人。W杯前半4戦で日本スケート連盟が設定した条件を満たした500メートル、1000メートルの小平、1500メートルの高木美は今大会出場を条件に代表入りが決まっており、そのほかの代表は今大会の成績を踏まえ30日に発表される。