「スピードスケート・平昌五輪日本代表選考会」(27日開幕、長野・エムウエーブ)

 最終選考会を前に前日練習が行われ、男子500メートル元世界記録保持者で、10年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治(32)=博慈会=は、4大会連続となる五輪出場に向けて一発勝負に懸ける思いを語った。W杯前半戦の成績により、既に五輪出場が確実な小平奈緒(31)=相沢病院、高木美帆(23)=日体大助手=の女子短中距離のエースも氷の感触を確かめた。高木美の姉・高木菜那(25)=日本電産サンキョー=は“3度目の正直”となる姉妹五輪へ意欲をにじませた。

 くぐってきた修羅場が違う。そう言わんばかりだった。氷の感触を確かめた加藤は力強く言い切った。

 「こういう注目度の高いレースは自分が一番経験してる。一発勝負は得意。いい一発が出るんじゃないかと期待してます」

 2大会連続メダルが期待された前回のソチ五輪では5位に終わり、メダルゼロに終わったスピードスケート陣の責任を一身に背負った。そこからはけがとの戦い。両ひざを痛め、思うような滑りができない日々が続いた。それでも「苦しかったけど楽しかった。この膝も一緒に歩んできた」。長年所属した日本電産サンキョーを退社し、心機一転で臨んだ今季も痛みを抱える膝の状態を考慮しながらの調整だったが、大一番に合わせるように、調子を上げてきた。

 運命の500メートルは初日27日に行われる。切符を勝ち取るには、表彰台が絶対条件。「ここを外すと五輪はない。冷静に熱く滑りたい」。第一人者の意地とプライドを爆発させる。