執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

習慣になっていたアレもコレも、実は体に悪影響。
健康のために行っている習慣の中には、体のためにはすぐにやめた方がいいものも。根拠とともに紹介。

良かれと思ってしている習慣が悪影響になる場合も

「体によさそう」と思って続けている習慣が、誰にもひとつやふたつはあるのではないでしょうか。ところが、中には「健康的」というイメージだけが先行して、実は体に負担になっている場合もあります。大して体の状態が改善せずに、むしろストレスになっているのであればやめるべき。体と心が満たされた状態であることが、健康に生きること、ひいては寿命を延ばすことにつながります。やっている人が多いけれど、いますぐやめた方がいい“体によくないこと”を、医師・医療ジャーナリストの森田豊先生に教えてもらいました。

やっている人が多いけど本当は体に良くない習慣

◯食後のウォーキングをやめる

食べ過ぎちゃったからカロリー消費のためにちょっと歩いて帰ろうかな、なんてこと、していませんか? むしろ食べた後は動かないほうがいいんです。そうすると、胃腸への血流がよくなり、消化力がアップ。逆に、動いてしまうと、血液が筋肉に流れてしまうため、消化不良につながります。食後の運動は避け、ゆっくりリラックスしましょう。

◯耳かきをやめる

耳掃除が好きな人は多いですが、実はその耳かき、必要ありません。耳の内部はベルトコンベアのようになっていて、自然と耳垢を外に放出します。そのため、耳垢が奥に溜まってしまうことはありません。むしろ耳かきのせいで鼓膜を傷つけたり、外耳炎になることもあります。外耳炎の炎症が悪化してがんになった例もあるそう。耳かきをする場合は、傷つけないようやさしく行って。

◯週末の寝だめをやめる

平日の睡眠不足を解消するために、週末に寝だめをする人は多いはず。でも、これは睡眠のリズムを狂わせることに。どうしても週末に調整したいなら、寝る時間を早めて。また、1日の理想の睡眠時間は7時間。
睡眠時間が4時間以下の死亡率が、1.6倍で、10時間以上は1.9倍になることもわかっています。短くても長くても寿命を縮めることに。

◯かけ布団の下に毛布を敷くのをやめる

1枚の布団だけでは寒くなってきたと、かけ布団の下に毛布を1枚……。実はこの毛布、かけ布団の上にかけるべきなんです。快眠のコツは寝る直前に、お風呂などで温めた体を上手に冷やすこと。保温性がありあたたかな肌触りの毛布は上がけにし、ひんやりしたかけ布団が肌に触れた状態で寝ると、深い眠りにつながります。良質な眠りのためには毛布はかけ布団の上にし、かけ布団のふんわり感を感じながら眠りましょう。

◯靴下をはいて寝るのをやめる

冷え性で足先が冷えて仕方なくて……と靴下をはいて寝ている人はいませんか。寝るときに靴下をはいていると足が圧迫され、血液の流れが悪くなることも。いくら分厚い靴下で体の表面をあたためても、深部の体温の変化はありません。血流が悪化すると冷えを助長し、冷え性には逆効果になるのでやめましょう。

◯涙をこらえるのをやめる

大人になってから涙を流す回数が減っていませんか。感動したとき、悲しいときに流れそうになった涙はこらえてはいけません。涙の成分には、ストレスを感じたときに脳から出てくる副腎皮質刺激ホルモンが含まれていると考えられています。ガマンせずに思い切り泣くことで、涙とともにストレスが流れていきます。泣きたいときは涙を流すと気分がすっきりするはずです。