池田の“個性派スイング”を鶴見功樹が解説する(撮影:村上航)

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今季、国内男子ツアーで活躍した選手たち10人のスイングをプロコーチの鶴見功樹氏が解説。第5回目に登場するのは2016年の賞金王で、今季3勝を挙げた池田勇太。世界ランキング35位(12/26時点)で日本勢2番手につける実力者の“個性派”スイングに迫る。
【連続写真】2016年賞金王・池田勇太のスイングを徹底解剖
「感性で磨き上げたスイングなのでしょう」と鶴見が評する池田のスイング。まずアドレスから特徴があり、「クラウチングと呼ばれる前傾が深めで、ハンドダウン気味の構え。バックスイングでは、クラブを外側に上げて懐を広くとります。そして、体重を右に移動させながら、かなりクラブヘッドを身体から遠くに上げて、スイングアークを大きくしています。ダウンスイングでは右に移動させた体重を、左にはっきりと移動させて下ろしています」(鶴見)
さらに、鶴見は池田の切り返しに注目する。「池田選手のスイングで重要なのは、切り返しで手元をストンと下に落とすこと。クラブを外側に上げて高い位置のまま打とうとすると、クラブはアウトサイドインにしか下ろせません。そうならないように、切り返しで手を体の近くに落とし、それから左ワキを締めて“ループ”テクニックを使っています。外側に大きく上げたクラブを、左ワキを締めて腕と体を密着させて内側に下ろし、身体を回転させて打っています。こうするとインサイドからクラブを振りやすくなります」(鶴見)。大きな弧で振り上げたクラブをループさせて、オンプレーンに下ろしてくるのが池田の個性だ。
「トップで左の肩甲骨が正面からでもはっきりと見えています。上半身をしっかりねじるタイプのプレーヤーだといえるでしょう。池田選手の場合は下半身も回して、それを一気に切り返しから戻しています。今季は上半身の強化をしたと聞きましたが、クラブをループさせて大胸筋と上腕二頭筋がしっかりと密着、それを体の回転と一緒に振っていって、インパクト以降は右手の上腕三頭筋でしっかり押し込んでいます」(鶴見)。昨年よりも平均ドライビングディスタンスが10ヤード近く伸びている池田。トレーニングの成果がしっかりと出た、力強いループスイングで来季も男子ツアーを席巻する。
解説・鶴見功樹(つるみこうき)/1966年4月18日生まれ。東京都出身。99年に英国PGAメンバーに。02年に日本人初の英国PGAクォリファイプロフェッショナルを取得。04年より大山志保と師弟関係を結び、06年には賞金女王に育て上げる。今日までに指導した生徒数は10,000人を超え、現在も日本におけるただ一人の英国PGAプロフェッショナル。東京都港区三田でインドアゴルフスクール「鶴見功樹ゴルフアカデミー」を主宰している。
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