先日の有馬記念はキタサンブラックが有終の美を飾り、最多タイとなるG7勝目と歴代獲得賞金で1位に輝く最高の勝利を収めた。今回の結果は競馬界にとっても非常に意味のある内容であったし、何よりも知名度の高いヒーローがヒーローらしい勝ち方で終われた事は来年以降の競馬イメージ向上に繋がるのではないだろうか。とにかく気持ちの良い締め括りだった2017年の中央競馬。

…ところが、例年ならここから正月競馬まで間が空いて暫くの充電期間となる筈だが、何と今年は28日の木曜日にG気望些覆靴織曄璽廛侫襯好董璽スが行われる。当レースは昨年までG(2013年までオープン特別)だった2歳牡馬中距離の舞台条件。そもそもが2歳牡馬のチャンピオンを決める朝日杯フューチュリティステークスがあるにも関わらず、その翌週にまた同じ様な種類のG気開催されるのはいささか疑問に感じる次第だ。

JRAが客寄せパンダとして作った似非G掬な位置付けのレースとも思え、逆にこれがある事で朝日杯フューチュリティステークスのメンバー構成が弱小化するリスクさえ生まれてしまっているのでは。現に勝ったダノンプレミアムが2着以下を3馬身以上も離すワンサイドゲームで、2着以下は到底クラシックで活躍が見込めない馬たちばかりだった。では今回のホープフルステークスで超有力な主役級がいるのかと聞かれれば答えはNO。現在の想定1番人気とジャンダルムはデイリー杯2歳ステークス覇者だが母はあのビリーヴ。2000mが持つとは思えないし、続くタイムフライヤーは京都2歳ステークスでグレイルに完敗。以下アイビーステークス5着のフラットレー、東京スポーツ杯2歳ステークスでワグネリアンにブッちぎられたルーカスと、上位人気勢の小粒感が半端ないのである。

これではあの大盛り上がりを見せた有馬記念の直後に開催され、しかもその一年のトリを飾るレースとしてはかなり違和感を感じてしまう。勿論、若駒の選択肢が広がり無理のないローテーションを組めるのは馬都合としてはメリットもあるだろう。とは言え、ファンからすればそんな事は一切関係なく、実際に開催される当日は観客の少ない中山競馬場の画が優に想像出来てしまう。そうなると、せっかく作り上げて来た2017年の中央競馬のイメージも損なわれる気がしてならないのだ。

実際に当日の雰囲気を見てみないと分からないが、十中八九そうなるだろう。単に大きいレースを乱立すれば良いのでは無く、適切で需要のあるものを提供して行かなければ何の意味も成さない。それなら芝の1400や1800mの非根幹距離と言われる部類のレースや、ダートスプリント、若しくはダートステイヤーの為のG気諒が遥かにワクワクが止まらない筈。

兎にも角にも、ホープフル=希望に満ちた、とは名ばかりの残念なレースにならない事を祈るばかりだ。