中国の電気自動車メーカーNIOが、電動クロスオーバー「ES8」を発表! バッテリーは交換式で航続距離355km

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中国の電気自動車メーカーであるNIOは、市販化の準備が整ったと思われる「ES8」を今年の上海モーターショーに出展したのち、この新型電動クロスオーバーの情報を公開した。

このクルマは、ニュルブルクリンクで最速記録を打ち立てたハイパーカー「EP9」に続き、NIOが発売を予定している電気自動車の第2弾となる。実用的な7人乗りクロスオーバーは、EP9とはだいぶ異なるが、前後に搭載した2基の電気モーターが最高出力652ps、最大トルク840Nmを発生して4輪を駆動し、0-100km/h加速4.4秒という高い性能を誇る。シャシーもボディもオールアルミ製で、最新のアクティブエアサスペンションが乗り心地と運動性能を両立。4ピストンのブレンボ製ブレーキにより100km/hから111フィート(約34m)で停止することができる。


ES8は電気自動車なので、性能もさることながら航続距離が大きなポイントとなる。NIOによると、同クロスオーバーの航続距離は欧州のNEDCテストサイクルで355kmだという。通常、欧州のテストサイクルでは米国でのテストサイクルより数値は高くなる。例えば、シボレー「Bolt(ボルト)」EVの航続距離は380kmを少し超える程度だが、欧州市場で販売される姉妹車オペル「アンペラe」は約500kmを越える。つまり、355kmもそう悪くはない数値だが、米国でのテストサイクルでは、これよりも低い数値になることを覚えておく必要があるだろう。


航続距離は平凡だが、ES8には他の電気自動車より明らかに優れた点がある。オーナーがバッテリーを交換できるのだ。NIOによればバッテリー交換は3分で完了し、2020年までに1,100ヶ所のバッテリー交換ステーションを設置する計画だという。テスラのスーパーチャージャーでも、バッテリーを交換するほど早くはない。また、NIOは10分間の充電で航続距離を100km伸ばすことができる充電用バンのサービスも展開する。同サービスはおそらく非常時や遠隔地において、充電ステーションやバッテリー交換ステーションにたどり着くために十分な電力を補給するのに有効だろう。


デザインについて個人的な感想を述べさせてもらうなら、ES8はとてもハンサムなクルマだと思う。ヘッドライトとワイドでフラットなノーズには、ファラデー・フューチャーやヒュンダイの燃料電池クロスオーバーを思わせるデザイン要素が見られるものの、全体的にはとてもシャープなSUVだ。プロポーションが良く、平らなドアハンドルでアクセントを付けた丸みを帯びたフェンダーは、モダンで魅力がある。車内には、センターコンソールのタブレット風大型タッチスクリーンや、LCDディスプレイを組み込んだインストゥルメントパネルなど、先進志向のクルマに期待されるもの全てが備わっている。ダッシュボード全面に内蔵された、長く切れ目がないエアベントは、アウディで似たものを見たことがある。フロント・シートはユニークで、まるでラグジュアリー・セダンの後部座席のように、レッグレストがせり出し、リクライニングさせてリラックスすることができる。シートは大きくスライドすることで、足元の空間を広げることができるだけでなく、後部座席に子供を乗せるときにも便利だとNIOは説明している。


ES8はまず中国で発売される予定で、間もなく予約受付が開始される。基本価格は約770万円程度から。1万台限定の「ファウンデーズ・エディション」は約940万円となっている。バッテリーのレンタル・プログラムに加入すれば、車両価格は約170万円ほど安くなり、将来的にはバッテリーのアップグレードや、ロードサービスなど数々の特典が受けられる。このレンタル・プログラムは月額約1万4,000円ほどになるという。中国以外に米国などでも販売を計画しているというが、現時点では詳細は明らかになっていない。

By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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