東京五輪世代を率いる森保監督。初の公式戦となるアジア選手権で結果を残せるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 12月26日、来年1月9日から中国で開催されるU-23アジア選手権に挑む、U-21日本代表のメンバーが発表された。
 
 東京五輪を目指すU-21日本代表にとって、この大会は森保一体制発足後初の公式戦だ。指揮官がどのようなメンバーを選考するかに注目が集まるなか、今大会は12月に行なわれた非公式大会のM150カップ(タイ)から大幅に選手を入れ替えて臨む形となった。
 
 もともと、森保監督は多くの選手を招集して実際に見たいという意向があり、中国行きのメンバーはタイ遠征から大きく入れ替えるつもりでいた。今回の招集メンバーは、東京五輪を見据えて、まずはラージグループを形成するという意味合いも大いに含まれていたわけだ。
 
 しかし、希望通りの顔ぶれで挑めるわけではない。選手たちは1年間の戦いを終えたばかりで、疲労なども蓄積している。そのため、招集リストに名前を入れられなかった選手もいたのだ。

「選手の招集に関しては、私と西野さん、各クラブとの話の中でプレーヤーズファーストという観点から話をさせてもらいました。どの選手もハードワークをしているとは思いますが、1年間戦って心身ともに疲労している選手は来てほしかったけど、1回休んでもらって、次の機会に呼ぼうということで招集していません」

 森保監督は会見で招集における交渉の過程を説明し、選手のコンディションに配慮したことを明かした。注目されていた16歳の久保建英(FC東京)が選外となったのも、同様の理由だ。今年は所属クラブでU-23とU-18でプレーしただけでなくトップチームでもデビューを果たした。加えて、U-20日本代表とU-17日本代表での活動もあり、疲労が蓄積していたことを考えれば未招集となったのも無理はない。

【U-21日本代表PHOTO】AFC U-23選手権 中国2018へ向けた招集メンバー23人
 一方で例外もある。U-20ワールドカップにも出場した遠藤渓太(横浜)だ。元旦に行なわれる天皇杯決勝に所属クラブが勝ち残り、休暇を取ることなく大会に挑む。これに関して森保監督は「協会の方や西野さんとクラブの方でコンタクトを取って、招集させてもらえるということになった」と説明。「遠藤は天皇杯決勝にチームが勝ち残り、休む機会もないと思いますが、招集のタイミングも含めて、本人の意思とクラブの許可が下りた」ことで招集メンバーに加える決断を下した。
 
 選手のコンディションと、東京五輪を見据えたラージグループの形成。ふたつの観点から今回のメンバーは構成された。しかし、大会に出る以上は負けていいわけではない。

「2回目の活動ということでタイの活動から大幅に選手を変えて参加しますが、この年代の選手を幅広く見ながら大会で成果を上げられればと思っている」(森保監督)

 東京五輪に向け、本格的に動き出す森保ジャパンは選手を見極めつつ、結果を残すことができるのか。まずは1月10日に行なわれる初戦のパレスチナ戦に向け、準備を進めていく。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)