新入幕を果たした竜電(左)と高田川親方

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 日本相撲協会は26日、初場所(来年1月14日初日、両国国技館)の新番付を発表し、新入幕の阿炎(23)=錣山=が都内の部屋で会見した。錣山部屋からは青狼以来3人目。埼玉県出身では北勝富士(八角)以来、戦後11人目。

 13年に初土俵を踏み、4年半余り。15年、春場所で新十両に昇進したが、4場所で幕下に陥落。そこから10場所も幕下で苦しんだ。今年名古屋場所で十両に再昇進してからは、吹っ切れたように白星を重ねた。秋場所で十両優勝し、先場所11勝を挙げ、一気に幕内にたどり着いた。

 「(番付表の)文字が大きくなった。うれしい。(テレビで)見ていた人と(取組が)できるので楽しみ」と、笑みを浮かべた。

 転機はやはり幕下陥落を経験したこと。「調子をこいてた。1回落ちた時にやはり厳しい世界と考えた」。昨年九州場所から半年、同門の横綱鶴竜(32)=井筒=の付け人も経験し「ずっと近くで上の人を見られたのが良かった。気持ちの整え方とかすごい」と、花道でのルーティンなどをまねした。

 さらに年下の阿武咲(21)=阿武松、貴景勝(21)=貴乃花=らの活躍が刺激。「仲が良くてうれしいけど、悔しい。阿武咲が横綱に勝った時はうれしくて悔しくて泣いた。火が付いた」と、バネにした。

 師匠・錣山親方(元関脇寺尾)譲りの突っ張りが武器。「負けて腐るんじゃなく、負けて燃えろ」と指導してきた。入門以来、目標は「師匠の番付を抜きたい」と掲げた。

 幕内での目標は阿武咲、貴景勝と対戦すること。「とりあえず当たりたいけどまだ早い。当たったら負けない。どんだけ動画を見たか分からない」と、胸を張った。

 ビッグマウスも持ち味。「三賞総なめしたい」と初場所での総取りを宣言。しかし師匠から「この番付でどうやって横綱と当たるんだ?」と指摘されると「ふたつでお願いします」と殊勲賞は取り下げ、敢闘賞&技能賞に下方修正した。