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ヤマハが進める音楽とAIのコラボ「人工知能演奏システム」。2016年にはベルリンフィル・シャルーンアンサンブルと共演したコンサートでは、20世紀のピアノ巨匠である故スヴァトスラフ・リヒテル氏の往年の演奏を蘇らせる試みを行っているが新たにダンスでピアノを演奏する試みが行われた。

26日、同社は今年の11月に東京藝術大学奏楽堂で開催されたコンサート「舞・飛天遊」での新たな試みを動画で公開した。ダンサー森山開次さんの"舞"に呼応してDisklavierがメロディを奏でるものだ。ダイジェストバージョン(90秒)(YouTube内公式動画)と舞台裏に迫ったドキュメント映像のロングバージョン(YouTube内公式動画)の2種類が公開されている。

2005年のニューヨークでのデビュー公演で"驚異のダンサーによる驚異のダンス"とニューヨークタイムズ紙にも絶賛された森山開次さんには4種類のセンサーが装着され、その動きをAIが瞬時に解析。動きに関連付けられた演奏データがDisklavierに送られ、これに呼応する形でピアノが演奏される。曲目は作曲家で東京藝術大学副学長でもある松下功氏が今回のために再構成した「飛天遊」、前回同様に世界的名演奏家集団ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルとともに、シーンに応じた躍動的な動きとピアノ演奏が見事に連動している。

ロングバージョン「ダンサーがピアニストになる日」では、本番2週間前からの練習の様子の映像とともに各センサー(伸縮センサー、筋電位センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー)やAIの概要などの解説、各参加者のコメントや舞台裏の様子が映像でまとめられている。"ヤマハにとってのAIは、楽器と人間の間に立つ架け橋"という同社研究開発統括部の田邑元一さんの言葉が示しているように、機械学習を通じた創意工夫が新しい価値を生み出していく様子が映像からは垣間見える。

なお、同社は2015年より文部科学省と科学技術振興機構の事業「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)のひとつ「東京藝術大学COI拠点」に参加しており、今回の試みもその一環のひとつとなる。