スマホをセキュリティ監視装置にするHavenアプリ。カメラやセンサーで変化を検知
留守の間に誰かが部屋に入らなかったか、 ホテルに置いてきたノートパソコンを従業員が盗み見たりはしていないだろうか、と本気で心配が必要な人は、日本ではそれほど多くはないと思いますが、世界に目を向ければそういった心配を日常的にしなければいけない人が大勢います。

米国家安全保障局(NSA)の通信傍受や盗聴の実態を内部告発し、現在ロシアに亡命しているエドワード・スノーデン氏もその一人。そんなスノーデン氏が役員を務めるジャーナリストや告発者の保護を掲げる非営利団体Freedom of the Press Foundationと不当な通信傍受や監視から個人データを保護するアプリを開発するThe Guardian Projectが共同で、Android端末をセキュリティー監視装置として利用できるアプリ「Haven」を発表しました。

スマートフォンには、カメラはもちろん環境光センサー、マイク、加速度センサーなど各種センサーが搭載されています。Havenはこれらのセンサーが変化を検知した際に、登録しておいたメインのスマートフォンにプッシュ通知やSMSでアラートを出すというもの。

例えば、ノートパソコンの上にHavenをインストールしたスマートフォンを置いておけば、誰かがノートパソコンを弄ろうとスマートフォンをどかした際に、カメラの映像や振動、音などでそれを検知。メインのスマートフォンに通知を行います。物理的に盗難やハッキングを防げるわけではありませんが、誰かが弄った(上手くすれば顔が写っている可能性もあります)事実は確認できます。

玄関脇に置いておけば、ドアが開けられた際に音や明るさの変化を検知し、寝室のスマートフォンに通知が飛び、危機に備えることも可能です。

もちろん、そんな切迫した状況でなくとも、引き出しに入れておけば、いつ開けられたのか確認できますし、冷蔵庫に入れておけば開閉回数をカウントでき、節電の意識付けやダイエットの助けにもなりそうです(耐寒性能の高い端末が必要ですが)。



キャプチャされた映像や音などのデータは、暗号化通信のTorを使用することでサードパーティーのサーバーなどに中継されず、直接メインのスマートフォンに送信できます。このため、それがプライベートなものであっても経路の途中で盗み見られたり漏洩する心配が少ないのも特徴です。

SMSを使用する場合は画像データなどはリアルタイムに送信できませんが、モバイルネットワーク(データ通信)が利用できない場合にも情報を送れるのがメリット。なお、ネットワークに接続されておらず、通知を送信できない状態でもローカルにはログが残ります。

キングジムは10月、喫茶店などで席を外す際、ノートパソコンの上に置いておき、振動を検知するとアラームを出すTRENEを発表しています。もともとの開発趣旨とは異なりますが、今後、音を出せるようになれば、同様の使い方も出来るかもしれません。