24日、韓国初の冬季五輪大会・平昌五輪の開幕まで50日を切った。世界的イベントを前に現地は盛り上がっていると思いきや、競技会場周辺では組織委員会と地元住民との間で摩擦が起こっているという。写真は平昌五輪が開かれる江原道の道庁舎。

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2017年12月24日、韓国初の冬季五輪大会・平昌(ピョンチャン)五輪の開幕まで50日を切った。世界的イベントを前に現地は盛り上がっていると思いきや、競技会場周辺では組織委員会と地元住民との間で摩擦が起こっているという。韓国・JTBCが報じた。

住民の怒りの原因の一つは、会場付近の違法駐車だ。報道によると、平昌郡に位置する五輪組織委事務室の建物の前には、果てが見えないほどの駐車の列が続いている。これが駐車場であれば問題はないのだが、多くの車が止められているのは一般の路上だ。両側2車線の片側を駐車車両が占領していたり、歩道に乗り上げて駐車されたりしている例もある。周辺の農道も同様で、農機具の搬入ができないなど、深刻な被害に遭っている農家もあるそうだ。

ある住民は「今朝も車が通行できず大騒ぎになった。毎朝、戦争だよ。毎日、大声で叫んでけんかして、警察を呼んで…」と、穏やかならぬ様子を証言した。

駐車問題だけではない。スキージャンプなど主要競技が開催されるリゾートには抗議の横断幕が掲げられている。五輪施設に指定されたことで3カ月間営業を中断せざるを得なくなったにもかかわらず、組織委から補償の約束がなされていないと、リゾート内の飲食店経営者らが主張しているのだ。

JTBCは「五輪は世界中の人々の和合の場であり地域住民にとってはお祭りであるわけだが、地元住民の間からはかえって反発する声が高まっている」と伝えた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「何をしても不満ばかり。平昌の住民たちは五輪には無関心で、何とかしてもうけようとしか思ってないのかも」「それよりも平昌のペンションのぼったくりに怒りを覚える」「大会誘致するために大騒ぎしてたのに、金にならないと分かって抗議してるのかな?」など、住民を批判する声が上がっている。

また「ずっと五輪を開催したがってたくせに、いざ開催しようとしたら土地も狭いし施設もないしお金もない」「そもそもなんでこんな田舎で五輪をやるの?」など、五輪開催そのものに否定的な声も。

しかし一方で、さすがに開催が目前に迫る中、「国民を守るためにも平和的な努力は当たり前」「平昌五輪が成功しますように」と願う声も多くの共感を集めていた。(翻訳・編集/松村)