年末年始を過ぎると大学では卒業論文の提出シーズン。そろそろ締切が近くなって焦りだしている学生も多いのではないでしょうか。

そんな中、岩手県立大学総合政策学部教授の伊藤英之氏(@hidevolcano)が次のようにツイートして驚きの声が続出しています。

非常勤講師を呼ばなければ卒論すら見せに来ない学生もいる.単位認定どうしようか迷っているところ.それどころか今年は「先生が卒論やれって強要するんです」ってハラスメントセンターに駆け込んだ学生までいて,世も末.さすがにハラスメントセンターも対応できなかったらしい.

伊藤氏によると、この学生は夏ごろゼミを移った先でも「おなじことをやっているらしい」とのこと。「卒論がハラスメントって学生は今年初めて」といいつつ、「研究と実習の区別がつかないのも多い」と嘆いていました。

この「ソツハラ」を訴える学生に対しては、「斜め上で愕然」「脱力した」という反応があったほか、「普通は入学案内で説明されているはず」といった声も。一方で卒論が必須でない学部もあり、「親が卒論がなかった大学卒なのでは」といった想像コメントもありました。

この件に関して、藤代裕之法政大学社会学部准教授(@fujisiro)は次のようにツイート。

全然笑えないツイートだなあ…うちの学部は卒論が必須じゃないので、単位を取って卒業するという方法があるけど、必須の場合は大変指導が難しいと聞く。ゼミにもほとんど顔を出さず、とんでもない内容に卒論を不可にしたら、親が怒鳴り込んできたとか…

「卒論や卒研が卒業に必須でない学科に転学するべき」という声ばかりか、「卒業論文の強要ハラスメントという論文を書けばいい」といった笑えないジョークを交えた意見もあった「ソツハラ」学生の存在。「卒論を書かせてもらえるだけありがたいのに」といった反応も多く、こういった「モンスター学生」に関わる大学教員にとっても頭の痛いケースなのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/hidevolcano/status/944410489727074305 [リンク]

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