Jリーグ復帰話の真相を語ってくれた長谷部。写真:龍フェルケル

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 少し前、長谷部誠Jリーグ復帰について報道されたことがあった。「もし可能ならば、1〜2年間故郷でプレーすることを考えております。その後にはまたドイツに戻る考えです」という内容だったが、サッカーダイジェストの独占インタビューに応じてくれた本人に改めてJ復帰の可能性に訊くと、こんな答が返ってきた。
 
「その時ドイツ人記者に言ったのは、Jリーグで数年プレーすることも想像できるし、魅力的なリーグだ、でも契約事なので分からない、ということです。いろんな可能性はあります。Jリーグも選択枠に入っていますし、アメリカもそう。ドイツにいるかもしれない。焦ってはいないし、本当に自分がやりたいことをやりたいです」
 
 また、インタビュアーの「昨季に35歳で引退したシャビ・アロンソが『まだ十分やれたし、オファーもあった。しかし私は人生を選んだ』と話していました。まだまだ先のことでしょうが、引き際について考えることは?」という質問に対しても、長谷部は思慮深いスタンスでこう答えてくれた。
 
「サッカー選手がスパイクを脱ぐ時の決断というのは、本当に人それぞれです。アロンソだけじゃなくて、(フィリップ・)ラームもまだ全然やれました。中田英寿さんもああいう形で辞めています。
 
逆に現役にこだわっている人もいますよね。カズさん(三浦知良)とか、俊さん(中村俊輔)、ヤットさん(遠藤保仁)、(中澤)佑二さんに(中村)憲剛さん。(引き際については)もちろん考えますが、答はないですよね。膝が良かったり、良くなかったりという状況でも、まだやりたいからやっているし、その時の自分の心に聞きながら決めます」
 
 なにより“今”を大切にしている長谷部。その先の未来は、本人にさえも分からない。
 
協力●豊福 晋(サッカーライター)