メルセデスAMG、EVの「接近音」チューニングにLinkin Parkを起用。エモーションを重視


メルセデスAMGが、将来生産するEVの"走行音"を作るため、ロックバンドLinkin Parkと協力すると発表しました。Linkin Parkは"パフォーマンスパートナー"として、歩行者に接近する際にその存在を知らせるた、めの音の制作に加わります。

世の中の自動車がエンジン車から電気自動車(EV)に切り替わるにつれ、エンジン音がしないことによる歩行者などの認識遅れが問題化する可能性が危惧されます。このため米国運輸省の道路交通安全局(NHTSA)は2016年に "静かすぎる自動車"は電子的な走行音を発しなければならない、と安全基準を改定しました。メルセデスAMGのTobias Moers CEOは「私たちの商品はエモーションが大切であり、サウンドはエモーションにとって特に重要な部分を担います。だからこそ、電子的な走行音とは何かについて考えるため、彼らにコンタクトをとりました」と説明しました。

メルセデスAMGでは1年以上前から、ゲームサウンドや映画音楽などの専門家とともにサウンド開発を始めています。そのためこれからLinkin Parkが加わったとして、そのサウンドに対してどのように、どれぐらい貢献するのかはわかりません。ただ、Moers CEOによればメルセデス製のEVが発売されるのが2019年、さらにメルセデスAMG製EVが出るのは2020年代なかばとのこと。時間的猶予はまだまだありそうです。

たとえば、2017年のジュネーブ・モーターショーで発表された805馬力のハイブリッドスポーツセダン、AMG GT Conceptが市販された場合、いったいどんなサウンドを発しながら走行するのかは気になるところ。車のイメージにも関わってくるだけに、じっくりと取り組んでもらいたいものです。

ちなみに、欧州でも国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)がモーター走行時に歩行者らに向けた接近音を発する装置を義務付けることが決まっています。そして日本でも、2018年3月以降発売の新車、そして既存車種でも2020年10月以降は、ハイブリッド車や燃料電池車、EVなどに歩行者へ接近音を発することが義務付けられます。

あと蛇足ですが、Linkin Parkは日本のレーシングドライバー小林可夢偉選手とも親交があったリードヴォーカル、チェスター・ベニントンが2017年7月20日にこの世を去ったばかり。後任決定の報はまだありません。