歌手デビュー15周年を迎えた柴咲コウが平安神宮でライブを開催

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'17年は大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK総合ほか)の主演を務め話題を呼んだ柴咲コウ。だが、彼女はミリオンセラー「月のしずく」(RUI名義)をはじめ数々の代表曲を持つシンガーでもある。'17年は柴咲が歌手デビューして15周年を迎えたが、そんな彼女が、「月夜の宴」という副題の2夜限りのスペシャルライブを、9月30日に東京・池上本門寺で、10月9日に京都・平安神宮で開催した。特別なロケーションの中、和楽器も取り入れられたユニークなライブとなったが、その中から、平安神宮特設ステージでの公演を1月1日(月)にWOWOWが放送する。そのライブのリポートが届いた。

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「月のしずく」以来、神秘的な月の満ち欠けをひとつのモチーフにしてきた柴咲らしく、この日のライブは「月夜の宴」と銘打たれた。オープニングでおごそかに観音経が唱えられると、大極殿前のステージに天女のようなケープを身にまとった柴咲が登場。和楽器の箏を使ったオリエンタルな演奏に乗せて、“都が色付いていく”と歌う「漆黒、十五夜」で公演をスタートさせた。

「私の大好きな京都。しかも、ずっとコンサートをやりたいと願っていた平安神宮で、皆さまとお会いできて本当に、本当にうれしく思っております。今宵の特別な一夜、皆さまの心を緩め、解放し、癒しのひとときを過ごせるように、心を込めて、祈りを込めて歌います」そう観客にあいさつした柴咲は、「泪月-oboro-」をしっとりと歌い上げ、「今年、歌手活動15年を迎えました。この15年の間に私なりに変化を重ねてきました。その心模様が書く歌詞にも反映されていると思います。歌詞の意味もくみ取ってお聴きいただけたら幸いです」と語りかけた。そのあと、自ら作詞した「恋守歌」などを披露。14年前にリリースされた「月のしずく」は柴咲のせつない歌声と箏の音色があいまって、会場のファンを魅了した。

さらに、椎名林檎とのコラボレーションで話題になった「野性の同盟」ではステージにかがり火がたかれ、中島みゆきのカバー「糸」ではオフホワイトのレース使いが美しいドレスに着替えて歌った。

そして、この特別な夜に新曲「いざよい」を初披露。「大河ドラマで1年間ひとつの役柄を演じるということは初めての経験でした。直虎は、たくさんの人(の死)を見送る役なんですが、それでも目を反らしてはいけないということを学びました。すごく刺激を受けて、感化され、新曲を作りました。これはやはり直虎という役を演じたからこそできた歌詞だと思います」と楽曲誕生のいきさつを語る。

満月は十五夜、それが欠け始める十六夜(いざよい)には「満ち満ちた月夜だからこそ、思いも深まり切なくなる」(柴咲)ことを描いたこの歌。しかし、そこからさらに新月という再生に向かっていく力強い息吹も感じさせる。

15周年のメモリアルとして企画されたこの平安神宮公演は、柴咲自ら「いまの私を体現したライブ」と語ったように、今後、歌手・柴咲コウを語る上で欠くことのできないマスターピースになりそうだ。(ザテレビジョン)