マーリンズのゴードン【写真:Getty Images】

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「スポーツ界の名珍場面総集編」…9月にMLBのマーリンズ・ゴードンが放った珍安打

 2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。今回は9月に米大リーグ(MLB)のマーリンズでイチローを慕う“弟子”が放った「ホームベース前の“超曲芸打ち”」。ベース手前でワンバウンドした変化球に手が出たが、そのままバットを当てて内野安打に。“本家”さながらのバットコントロールの瞬間を、MLB公式動画サイト「Cut4」が公式ツイッターに紹介し、話題を呼んだ。

 なぜ、こんなボールを打てるのか。目を疑うようなヒットを放ったのは、マーリンズのゴードンだ。9月20日(日本時間21日)のメッツ戦、8回2死だった。

 2球で簡単に追い込まれ、カウント0-2で迎えた3球目だった。左打者のゴードンに対し、メッツの右腕カデルが投じた球は、タテの変化球。しかし、落ちるのが早く、明らかなボール球だったが、思わず手が出てしまった。ワンバウンドすると判断した捕手が体に当てて、捕球する体勢を取った次の瞬間だった。

 ボールはベース手前でバウンドし、土が跳ねている。しかし、そんなことはお構いなし。180センチの体を器用に折り畳み、巧みなコントロールで、バットの先でボールに当ててみせた。打球は遊撃方向へ。力ない打球ではあったが、持ち前の俊足で内野安打に変えてしまったのだ。

イチローを「全てにおいて尊敬している」と心酔のゴードン、本家の再現!?

 もちろん、見送れば完全にボール球。釣られて手が出ても、2015年の首位打者&最多安打の名打者はバットに当ててヒットに変えるのだから、恐れ入る。驚きの“曲芸打ち”を「Cut4」は動画付きで紹介。映像を目の当たりにしたファンも唖然とした声を上げていた。

 日本のファンからすれば“曲芸打ち”で思い出すのは、同じマーリンズのイチローだろう。日本の安打製造機もかつてワンバウンドする球をヒットにし、メジャーファンを驚かせていた。その先輩を「全てにおいて尊敬している」と心酔していることで知られているゴードン。背番号51が前の打者で凡退した直後に飛び出したイチロー級の仰天プレーとなった。

 今季は打率.308と結果を残し、さらに60盗塁で3度目の盗塁王に輝いたゴードン。オフにマリナーズ移籍が決まり、イチローもマーリンズからFAとなった。イチローの来季の所属先はまだ決まっていないが、ファンはもちろん、ゴードン自身もグラウンドの“競演”を望んでいることだろう。(THE ANSWER編集部)