フェイスブックの「いいね」機能。(KIMIHIRO HOSHINO/AFP/GettyImages)

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  いまや世界で20億人の利用者を有する世界最大のソーシャルメディア(SNS)フェイスブック。最近、同社元上層部が相次ぎ、ソーシャルメディアが人々のつながり、社会とのつながり方を変えてしまい、人間をマインドコントロールしていると警鐘を鳴らし、ソーシャルメディアの利用自粛をよびかけている。

 同社初代CEOのショーン・パーカー氏は、最近の記者会見で「私は良識にもとづいて、ソーシャルメディアの利用に反対する」と述べた。

 多くの人は朝目が覚めてから夜眠りに入るまで、四六時中ソーシャルメディアをチェックしている。このような生活スタイルは、異常だと気づいている人もいるものの、なかなか抜け出せない。

 ソーシャルメディアの役割は情報の共有だけなのか、それともユーザーの時間と精神をより多く占用することなのか。パーカー氏の答えは後者だった。「人と社会の関係、人と人との関係を変えている」「巧妙な方式で人間の仕事と生活を乱している」と同氏は言う。

「いいね」期待、他人の「リア充(私生活が充実している)」、面白いネタ、興味のある情報、評価コメントなど、利用者はそれらにつられて、ついに入り浸ってしまう。

 ソーシャルメディアの脅威を指摘するのは、パーカー氏だけではない。2011年まで6年間フェイスブックに勤め、ユーザー拡大事業を率いたチャマス・パリハピティア元副社長も、危惧の声をあげている。

 パリハピティア氏は11月、スタンフォード大学経営大学院のディスカッションイベントに出席した際、ソーシャルメディアは「人々のつながり方という基本的な部分を侵食している」とパーカー氏と同様の見方を述べ、フェイスブックの発展に関わったことを自責した。

 同氏は、自分の子どもにはソーシャルメディアを使用禁止にしているという。「利用者はプログラムされてしまう、自分でも気づかないまま操られているからだ」

「地獄のようなデジタル中毒を世界から根絶するため」とグーグルを退社した、同社の「製品哲学担当者」だったトリスタン・ハリス氏は、ハイテク企業はユーザーの思想をコントロールしている、と警鐘をならした。

 一部の専門家は、人々は時々ソーシャルメディアを離れて、リアルな世界に戻るべきと助言している。

(翻訳編集・叶清)