日経平均が近く3万円を超える! これだけの根拠

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 バブル崩壊後の最高値を26年ぶりに更新した日経平均株価。巷では3万円台も見えてきたという声もチラホラ聞こえる。

◆25年ぶりにお祭り相場がやってきた!

 ついに日本株が火を噴いた!

 11月9日、日経平均株価は大幅に値上がりし、バブル崩壊後の最高値2万2666円80銭を26年ぶりに更新したのだ。2万3000円まで突破したのだ。3か月で4000円近く値上がりとは、とてつもない上昇気流! この相場を“100年に一度”と評価するのが、歴戦のマーケットアナリスト・武者陵司氏だ。

「日経平均株価は16連騰という新記録を打ち立て、誰もが想像しなかった上昇を見せています。ここ10年余り、株価は“マイナスバブル”とも言うべき不当な割安状態でした。本質を見れば、3万〜4万円に達するポテンシャルがあります」

 その背景には、爆上げで当然というほどのプラス要素ばかりがある。

「まず世界同時好況です。米国のGDPは前年比3%で増加中。ユーロや中国も伸びている。そして日本企業は過去最高の収益。国内経済を見ても、政策・政権は一貫しており、オリンピック需要などもある。盤石の体制ですね」

◆バブル経済とシンクロ 海外投資家の熱いまなざし

 それにもかかわらず、相場に「バブル的」や「官製相場」といった揶揄もある。しかし、武者氏は一蹴する。

「そもそも、この相場を牽引しているのは海外投資家。投資部門別売買状況を見ると、今や彼らは日本の東証出来高株式市場の約6〜7割を占めるほど強大です。つまり市場のトレンドを決めるのは海外投資家なのです」

 その勢いは’80年代バブル並みだが、本質はまったく異なるという。

「当時の日本株価はミスプライシングですよ。株式益回りは2%以下・配当利回り0.5%であり、一方、長期国債利回りと預金金利は8%。株式は圧倒的に弱いはずだったのです。今回は株式が強いので、この上昇は当然です」

 億り人の個人投資家・ろんぐて〜る氏も、現在の活況に驚愕する。

「海外勢は一気に来た感がありますね。相場というのは、選挙報道があると上昇傾向になるんです。過去には小泉政権の郵政解散のときも同じでした。海外勢は選挙前から相当な額を買い越していたはずです」

 個人投資家にとっても攻めの一手というお祭り相場だとか。

「リーマンショック前にはITバブルもありましたが、恩恵は特定業界に限られていました。今回は規模が違う。有効求人倍率も1倍を超えていて、次は賃金インフレから個人消費のアップでしょう。これこそ本物の景気回復。株価も3万円を超えれば、懐疑的な声もなくなって、みんなハイになってきますよ。’80年代、ボディコンのお姉ちゃんがセンスを振り回してたような、あんな時代がくるかもしれません」

 これこそ、まさにトリクルダウンの実現なのである。

【武者陵司氏】
投資ストラテジスト。武者リサーチ代表。ドイツ証券グループアドバイザー。論理一貫、独立不羈、歴史的・国際的視野をモットーにした予測に定評がある

【ろんぐて〜る氏】
資産6億円を超える個人投資家。アベノミクス初期、ガンホー株(「パズルアンドドラゴンズ」が大ヒット)で資産1億円を達成。不動産投資や先物なども行っている

取材・文/エンスパ日本株取材班

― 日経平均3万円時代の勝ちきり方 ―