もっと!日本のおいしさ簡単レシピ
日本が誇るスーパーフード!長野県開田高原の「そばの実」をつぶつぶサラダに。

旅行先で買ったり、おみやげでもらったストックフード、キッチンに埋もれてませんか?その1品、ぱぱっとひと手間加えるだけで、きちんとしたひと皿になるんです。料理家さんたちが提案する、日本各地のストックフードを使った簡単レシピの連載を、より詳しく、コツやポイントとともに紹介します。今回は口尾麻美さんが「そばの実」をアレンジしました。

九皿目 口尾麻美さん×そばの実 ぷちぷち食感が楽しい、そばの実のサラダ。

今年、和のスーパーフードとして熱い視線を浴びた、そばの実。そのぷちぷちした食感が大好きという口尾さんが、フランスの国民的な料理ともいえるタブレ風にアレンジ。そばの実は、日本では雑炊にしたり、ごはんに加えて炊くといった使い方が多いけど。「サラダはもちろんですが、スープに入れてもおいしい。リトアニアでは、そばの実をオートミールのようにしてバターを落として食べたりもするんですよ」とのこと。

▶まずは、材料の下準備をします。

今回もすごくカンタン!まずはそばの実をゆでたら、あとは好みの葉野菜と赤玉ねぎを刻んで。

▶赤玉ねぎはぜひ!あとは好きな野菜やハーブを加えて。

そばの実とみじん切りにした野菜、あとは塩、レモン汁、オリーブオイルとをよく混ぜ合わせる。本当にこれだけ。「今回はサラダ用の春菊とルッコラを合わせたけど、パセリだけでも。苦みのある野菜がおすすめです」と、口尾さん。

▶野菜を刻んで合わせるだけで、食感楽しいサラダに。

ほかに、トマトやサラダ菜、サラダ用ほうれん草もよいし、シソやミントを加えてもおいしいとのこと。けれど、赤玉ねぎは忘れずに。普通の玉ねぎよりも合うので、できたらこちらで。みじん切りが面倒なら、スライスでもよいのだそう。

▶ぷちぷち食感が楽しい、タブレ風のチョップドサラダ完成!

好みの葉野菜とハーブを細かく刻むだけで、そばの実ともよくなじんで、いくらでもぱくぱく食べられてしまう不思議なサラダ。塩とレモン汁、オリーブオイル、と調味料もごくごくシンプルなのに、香りや食感が楽しくてリピートしたくなる。「サラダとしてももちろんですが、グリルした肉や魚の付け合わせにしてもよいですよ」と、口尾さん。これからのシーズン、年末年始のパーティシーンにもぴったり。

今回使用したのはこちら

【そばの実】

玄蕎麦の黒い外皮を加熱せず取り除き、香りを損なわず風味よく仕上げた。そば米ともいう。長野県でも有数の産地として知られる開田高原にある「霧しな」のそばの実 250g 600円。■お問い合わせ:銀座NAGANOtel03-6274-6018

今回のレシピはこちら

【そばの実のタブレ】

材料(2〜3人分)
そばの実……………1/2 カップ
春菊(サラダ用、葉の部分)
……………………………1/2束
ルッコラ……………………1袋
赤玉ねぎ…………………1/4個

A
塩……………………小さじ1
 レモン汁……………大さじ1
 オリーブオイル……大さじ3

作り方
1.鍋に湯をわかしてそばの実を入れ、やわらかくなるまで10〜15分煮たら、水気を切っておく。
2.赤玉ねぎはみじん切り、春菊、ルッコラは刻む。
3.ボウルに1.と2.とAを入れ、よく混ぜ合わせる。

レシピを教えてくれたのは……

【口尾麻美】

くちお・あさみ/料理研究家、フォトエッセイストとして旅先で出合った料理や食文化を紹介。著書に『旅するリトアニア』『トルコのパンと粉ものとスープ』など。台湾の「大同電鍋」を使ったレシピ本『はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話』を刊行したばかり。

photo:Jun Kato