TVのシンガー、デヴィッド・ボウイ……THE YELLOW MONKEY 17年ぶり東京ドームで唯一無二のアクトを披露、10万人が歓喜

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 昨年再集結を果たしたTHE YELLOW MONKEYが、12月9、10日に東京ドームで【THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017】を開催。両日合わせて10万人動員という大盛況のもと、日本が誇るモンスターバンドならではの強烈なアクトで観衆を熱狂させた。

THE YELLOW MONKEY 東京ドーム公演ライブ写真一覧


 再集結発表後、初のツアーとなった昨年5月からの【THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016】以降、夏フェスへの出演やシングル『砂の塔』リリース、こちらも久しぶりの武道館公演に、明けて2017年は新録ベスト盤のリリースから3か月連続での配信リリースと、精力的な活動で長年待ち望んだファンを歓喜させてきた。そんな彼らが東京ドームでワンマンライブを行うのは、2004年に開催されたイベントで最終日に4人が登場して1曲だけ披露した【THE EXHIBTION AND VIDEO FESTIVAL OF THE YELLOW MONKEY メカラ ウロコ・15】を除けば、実に17年ぶりの快挙となった。

 球場のバックスタンド一面に広がるメインステージの両サイドから、フェンスを沿うように伸びた花道がセンターとピッチャーマウンドの間で交差する場所に設けられたセンターステージ上。大きく膨らんだ卵の中からANNIEによるワイルドなドラムビートが鳴り響き、17年前のドーム公演で最後を締めくくった「WELCOME TO MY DOGHOUSE」よりライブはスタートする。HEESEYが生み出すグルーヴィンな低音と、EMMAが奏でる軽妙なギターカッティングに、吉井和哉の糸を引くような歌声が絡みつく新曲「ロザーナ」を序盤より披露していくのだが、この日演奏されたのは同曲をスペシャルシングルCDとして特典付けしていた新録ベスト『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』収録曲を中心に、1992年のデビュー当時からかつて多くのファンに絶望を与えた解散に至るまでに発表してきた代表曲ばかり。


 また、10日の公演はBSスカパー!での生中継が行われたが、「テレビをご覧の皆さん、どーもー!」と挨拶した直後に、ショーアップされたミュージシャンをテーマにした歌詞が様々な憶測を呼んだ「TVのシンガー」をセレクトする彼ららしい洒落っ気も。「真珠色の革命時代 〜Pearl Light Of Revolution〜」では、ステージ後方の大きなLEDディスプレイに映し出された夜明けの映像が徐々に明けていく壮大な演出も然ることながら、総勢20名の弦楽隊が彩る迫力のサウンドで5万人の観衆を圧倒し、いまだパワフルなバンドであることを改めて証明してみせるからさすがだ。

 他にも、ステージ前方に張られた薄幕に映し出されたスノーノイズが幻想的に揺らめく中、よりディープなアレンジが施された稀代の名曲「天国旅行」、こだまするエレクトロなイントロに呼応してEMMAの構えるフライングVが光輝くド派手なアプローチで盛り上げた「MY WINDING ROAD」などなど。ドームならではの演出は目を引いたが、中でも強烈だったのが「LOVE LOVE SHOW」だ。あの印象的なイントロと共に、赤いピンヒールをはいた女性の両腿の巨大な模型がメインステージ両側に設置され、スクリーンには真っ赤なバラが幾輪も咲き、ランウェイには各国の女性モデル40名が艶めかしいポージングで観衆を魅了。その間を吉井和哉が闊歩していくという、かつてを知る者なら“待ってました”なエロティシズムを日本を代表する会場でこともなげにやってのけるところも、彼らが唯一無二のロックバンドと言われる由縁のひとつだろう。


 昨年、再集結の最初のステージでライブ初披露となった「プライマル。」から、同じく再集結後では初の新曲として発表した「ALRIGHT」へと繋ぐ選曲でファンの涙を誘うと、吉井はこの日が2016年=申年から始まった再集結の締めくくりとなったことに加えて、来年には自ら“最大のミッション”と課すニューアルバムの制作に入ると告白。「日本に今までなかったバンドになります」と約束し、大名曲「JAM」の大合唱で一度ステージを後にすると、今年11月に公開されたバンドのドキュメンタリー映画『オトトキ』主題歌にも起用されていた新曲「Horizon」のアニメーション映像を上映。最後は会場中に桜色の紙吹雪が飛び散る「悲しきASIAN BOY」で約1年半ほど続いた再集結の宴の幕を下ろした。

 公演中には、1990年のバンド結成当初に、東京ドームで鑑賞する初のロック・コンサートがデヴィッド・ボウイだったこと、そして2001年の解散時の東京ドーム公演から約17年経った今、2DAYSで再びこの地でワンマンライブを行えたことへの感謝を告げると、「未来に希望を持って、突き進んでいって欲しいと思います」と笑顔を見せた。かねてより多大なる影響を公言し、ボウイが逝去した年に再集結、“DEAR MY ROCKSTAR”という歌詞から始まる「Stars」も氏を思わせる内容となっていた。いくつもの絶望を超えてきた4人が、これから見せる希望はどういったものになるのか。


 12月28日には福岡 ヤフオク!ドームにて開催の【THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・28 -九州SPECIAL-】が控えており、特設サイトでは毎日何かが発表されるカウントダウン企画も行われている。来年以降の動きはまだ明らかになっていないが、“THE YELLOW MONKEYはもう一生解散しない”と宣言している彼らだけに、続報を楽しみに待てるのはファンにとって大きな幸せだろう。

PHOTO:KEIKO TANABE

◎【THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017】
2017/12/9(sat)、10(sun) at 東京ドーム
[セットリスト]
01.WELCOME TO MY DOGHOUSE
02.パール
03.ロザーナ
04.嘆くなり我が夜のFantasy
05.(9日)I Love You Baby / (10日)TVのシンガー
06.サイキック No.9
07.SPARK
08.天国旅行
09.真珠色の革命時代 〜Pearl Light Of Revolution〜
10.Stars
11.SUCK OF LIFE
12.バラ色の日々
13.太陽が燃えている
14.ROCK STAR
15.MY WINDING ROAD
16.LOVE LOVE SHOW
17.プライマル。
18.ALRIGHT
19.JAM
20.SO YOUNG
21.砂の塔
22.BURN
23.悲しきASIAN BOY

◎公演情報
【THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・28 -九州SPECIAL-】
12月28日(木) 福岡 ヤフオク!ドーム