安室奈美恵やSMAPなど、大ベテランアーティストのベスト盤が発売され賑わいを見せた2017年のアルバムチャート。2016年12月28日にリリースとなったback number『アンコール』は、そんな安室、SMAPに続いて年間チャート3位を獲得したのだが、実は先週のTop Album Salesでは36位、今週は26位と、発売から1年経った今もTop50内をキープ、異例のロングセラーとなっている。

 『アンコール』はインディーズ時代の作品を含めた全作品の中から選曲された、back number初のオールタイムベスト。大ヒットシングル「クリスマスソング」やライブの定番曲「高嶺の花子さん」など、全32曲が収録されている。CHART insightでは発売以来ルックアップ(CD取り込み回数)でTOP10を守り続けており、“今年一番聞かれたアルバム”のひとつであることは間違いない。

 今回はそんな『アンコール』ロングセラーの要因を調査するため、SoundScanより12月17日付時点のバージョン別総売上枚数と、実店舗/イーコマースの売上割合をそれぞれ抽出した。

<バージョン別総売り上げ>
・初回限定盤(typeA+typeB+LP)
219,719枚
・通常盤
359,399枚

<実店舗/イーコマースの売上割合>
EC:16%
STR:84%

 まずバージョン別総売上枚数だが、初回限定盤の各タイプを合わせた数字よりも、通常盤の売上が大きくなっている。リリース3週目以降、初回限定盤の売上枚数が減少しているのだが、これは同盤が市場で売り切れたのではないかと推測でき、そこからも通常盤が1年間にわたって購入され続けたことがこの結果に繋がったと言える。

 次に実店舗/イーコマースの売上割合だが、実店舗の割合が圧倒的に高くなった。ニューシングル『瞬き』のリリースが決定して以来、実売店などの展開が増え、今や冬の定番曲となった「クリスマス・ソング」も同時期に話題に上がったことなどから、「ベストアルバムを聴いてみよう」というコアなファン層以外の興味を惹いた可能性も考えられる。

 また、今年2月に始まった全国ツアーは全公演ソールドアウト、ROCK IN JAPANやRISING SUNなど大型フェスのメインステージに多数出演、2018年には初のドームツアーも決定したback number。これらのような話題の多さとリスナーの購買力が相まって、『アンコール』のロングセラーに繋がったのだろう。なお、ニューシングル『瞬き』も12月20日にリリースされており、この勢いをシングルセールスに反映させることができるのか、注目していきたい。

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