スバルの吉永泰之社長

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 無資格の従業員が完成検査に携わっていた問題が発覚した日産自動車とSUBARU(スバル)。両社はリコール費用などの負担に加え、消費者からの信頼回復という大きな課題を抱える。トップの交代はあり得るのか。

 スバルは社内資格を持たない従業員が完成車検査に携わっていた問題だけでなく、完成検査工程の抜き取り検査で実施した燃費測定の測定値を変更した疑いも出てきた。

 吉永泰之社長(63)の去就はどうなるのか。ここ3代のトップの在任期間はいずれも5年だが、吉永社長は18年6月に7年を迎える。吉永社長とともに現在のスバルの成長を支えた財務担当の高橋充氏と技術担当の武藤直人氏の元取締役専務執行役員が6月の株主総会でそろって退任するなど、既に世代交代が始まっている。いつ後進に道を譲るタイミングが来ても不思議ではない。

 一方、ここまでスバルブランドを高めた吉永社長の手腕から「続投してほしい」という周囲の声も多い。ただ燃費データ改ざん疑惑が事実なら引責辞任の可能性が高まるだろう。

副社長が辞任し区切り?ルノーの人事も影響か
 日産の西川広人社長(64)は4月に就任したばかり。記者会見では経営責任も問われたが、「私の責任は(会社を)この状態から挽回させること」(西川社長)と続投に意欲を示す。

 生産担当の松元史明副社長が12月31日付で退任、実質、更迭に踏み切り区切りを付けた格好だ。一方、カルロス・ゴーン会長が仏ルノーの最高経営責任者(CEO)を退任する観測が浮上している。

 ただ退任する場合にもゴーン氏はなんらかの役職にとどまって、日産や三菱自動車の会長職も続け3社連合全体を統括するとみられる。そうなれば、ゴーン氏から信任の厚い西川氏も留任する可能性が高い。