<全日本フィギュアスケート選手権最終日>笑顔で場内を一周する坂本花織(撮影・小海途良幹)

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 ◇フィギュアスケート全日本選手権兼平昌冬季五輪代表最終選考会最終日(2017年12月24日 東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 全日本選手権最終日でフィギュアスケートの日本代表が決まり、女子は大会4連覇の宮原知子(19=関大)に加え、今大会2位の坂本花織(17=シスメックス)が選ばれた。また男子シングル“第3の男”は、2位に入った田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)が選ばれた。

 聖なる夜にクリスマスプレゼントが届いたのは、坂本だった。全日本選手権男子フリー終了後に、来年2月の平昌冬季五輪日本代表が発表された。女子は2枠。日本連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は、ペア、アイスダンス、男子を読み上げた後、“最後の一人”に坂本の名前を告げた。場内からは大歓声が上がった。

 「昨年2月にユース五輪に出て、ケガもあって納得がいく演技ができませんでした(6位)。本当の五輪でリベンジをしたい気持ちが増して舞台に立てるようになりました。緊張すると思いますが、自分らしく勢いのいい演技をしたいです」

 今大会優勝の宮原がまず抜け、残り1枠は、4位の樋口との一騎打ちになると考えられていた。国際大会の実績がある樋口に対し、坂本のアピールポイントは勢い。11月のスケートアメリカで2位。高さがある得意のジャンプを武器にして今大会でSP首位発進をして2位だった。

 日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化委員長は「全日本選手権の成績とパフォーマンス。彼女のいいところはジャンプで出来栄え点が付くところ。伸びしろもある」と選考理由を説明。四大陸選手権の代表にも選ばれた。

 中野園子コーチの指導方針で、普段の練習は曲をかけた時に一度でも失敗をすると、音楽を止められ、演技を打ち切られる。同門で今大会5位の三原とともに、緊張感のある中でジャンプに取り組んだ。10月からは神戸市のホームリンクの営業時間が伸び、個人練習の時間が与えられた。「集中して滑れた」と急成長を後押しした。伏兵から代表までのし上がった勢いで、五輪へ乗り込む。