トップでゴールする仙台育英・木村梨七

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 「陸上・全国高校駅伝」(24日、西京極陸上競技場発着)

 女子は仙台育英(宮城)が歴代2位の1時間6分35秒で23年ぶり3度目の優勝を果たした。7位でタスキを受けた2区ヘレン・エカラレ(3年)が区間新記録の激走で首位に立ち、2位の長野東(長野)に1分6秒の大差をつけた。2連覇を狙った大阪薫英女学院(大阪)は3位に終わった。男子は佐久長聖(長野)が2時間2分44秒で9年ぶり2度目の優勝。2連覇に挑んだ倉敷(岡山)は2位、仙台育英が3位に入った。

 師走の都大路に、古豪が高らかに復活を告げた。仙台育英が歴代2位の好タイムで、2位に1分以上の大差をつけてゴール。連覇を果たした1993、94年以来となる頂点を文句なしの圧勝劇で飾ってみせた。

 15位に沈んだ1年前から、この舞台での雪辱を胸に厳しい練習を積んできた。けん引したのは2年生の武田千捺主将と、3年生の三浦瑠衣副主将だ。三浦が固辞したため、通常とは逆転する形で主将の大役を務める武田は「最初は不安でした。3年生にも何も言えなかった」と振り返る。

 変わったのは7、8月の合宿から。ハードなトレーニングをこなす中で、「キャプテンとして負けたくない」と歯を食いしばり、3年生にも自分の意見をぶつけていった。先頭に立つ武田の後ろを三浦が支え、チームは結束力を高めていった。

 三浦は「『ケニア人(留学生)がいるから』とは言われたくない。みんながその思いでレベルアップしてきた」と話す。この日は最長6キロのエース区間、1区を7位で走り抜き、2区エカラレの区間新、6人抜きの快走につなげた。4区を区間3位のタイムで走り、リードを広げてアンカーにタスキを渡した武田は「言葉にならないくらい、うれしい」。苦難をともに乗り越えた2人は、抱き合って優勝を喜んだ。

 「2連覇したい」と武田。人前で話すのは苦手だったという主将が、はっきりとした口調で決意表明した。