GSE(70000形)外観(左)と展望席(右)

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 小田急電鉄は、新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)の試乗会を2018年2月25日(日)に行うことを発表した。

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 この試乗会は、2018年3月17日から導入される新ダイヤにおいて、ロマンスカー・GSEが営業運転を開始することから、その特長でもある展望席からの眺望や、快適な車内空間、乗り心地などを一足先に体感してもらおうとの試みから行われるもの。

 10年ぶりとなる新型ロマンスカーの導入は、従来車の置き換えと、2020年の東京オリンピックに向け、観光客向けの箱根行き特急増強が主な狙い。事実、訪日外国人旅行者専用の割引周遊券「箱根鎌倉パス HAKONE KAMAKURA PASS」を発行するなど、こうした流れを先駆けて行ってきた。

 現在、ロマンスカーのラインナップは全部で4車種あり、このうち観光客に人気が高いのは展望席のあるVSEだ。ただ、同形式は2編成しかないため、行楽シーズンにはどの席も予約が集中する。その一方で、展望席のあるもう一車種の7000形LSEは、導入から約35年が経過し、老朽化もあってそろそろ置き換えの時期を迎えているため、展望席のある新型ロマンスカーの導入が待たれていた。

 そこに投入される70000形は、2018年3月はまず1編成が就役する。この際、7000形LSEのうち1本が引退する予定だが、しばらくはGSEとLSEが併存することとなりそうだ。

 歴代ロマンスカーには、通勤特急の要素が強い1996年デビューの「EXE」を除き、“Super Express”の略である「SE」を含む愛称が付けられている。例えば1963(昭和38)年に登場したロマンスカー3100形にはNew Super Expressの略称「NSE」、1991(平成3)年登場の20000形にはResort Super Expressの略称「RSE」が冠されている。

 今回の70000形、略称は「GSE」。「Graceful Super Express」の略で、コンセプトである「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」の「優雅:Graceful」にちなみ、この略称を用いることとなった。

 複々線化の完成で新時代にふさわしい小田急の新たなシンボルになるべく、ロマンスカーの象徴である「展望席」を先頭車に設けた7両編成のボディは、ローズバーミリオン色を基調としたという。デザインを担当したのはVSEに続き建築家・岡部憲明氏で、まさに自身のてがけたVSEと対になる車両になるようなものにしたとのこと。

 試乗会当日は、新宿から唐木田間を抽選で選ばれた100組を乗せて運行。試乗希望者は2017年12月19日から2018年1月16日まで、特設Webサイトで募集する。