摩擦帯電方式空気清浄デバイスの構成例(写真:三菱電機のプレスリリースより)

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 三菱電機は21日、摩擦帯電による静電気を利用して大気中のPM2.5や花粉・ホコリなどを除去する摩擦帯電方式の空気清浄デバイスを開発したと発表した。

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 世界保健機関の環境基準(PM2.5濃度10μg/㎥以下)を満たす清浄空気による換気を、約10年間メンテナンスせずに継続使用することができるという。このデバイスを換気空調システムに搭載することで、清浄で快適な空間を提供する。

 空気清浄機は特徴ある機能で売れ筋が決まっていくようである。今回、三菱電機が新たな方式の空気清浄デバイスを開発した。そこで、空気清浄機の各社の特長をまとめてみる。

 ・シャープの空気清浄機は、プラズマクラスターイオンでの除菌・消臭を謳い文句に加湿機能搭載で、大ブレイク。菌やウィルスを抑制し、PM2.5もフィルターで除去する。

 ・ダイキンは空調でトップシェアを持つ専業メーカーとして、空気清浄機にも取り組んでいる。フィルターとストリーマ放電で除菌・ウィルス抑制を行う優れものだ。

 ・パナソニックの空気清浄機は、独自のナノイーを放出し、除菌やウィルスへの効果を打ち出す。なお、ナノイーは美肌効果や保湿効果もあると謳う。

 ・富士通ゼネラルの空気清浄機は、今回の発表と似た電気集じん方式。脱臭機能があり、しかもフィルターの交換の必要がないのが特長。PM2.5は電気集じんで捕獲する。

 ・日立の空気清浄機は、空清・脱臭・加湿・除湿の4大機能を実現。自動でのフィルター掃除機能を早くから採り入れる。ペットなどの臭いに定評があるようだ。

●三菱電機の空気清浄デバイスの特長

 積み重ねた捕集板の間に自動清掃・再帯電部(不織布ブラシ)を滑らせることで、清掃するとともに、摩擦により静電気を発生。プラス(+)に帯電している外気中のPM2.5や花粉・ホコリなどのダストが、マイナス(-)に帯電した捕集板に付着する仕組みだ。

 自動清掃と再帯電により、一度に清掃と再帯電ができるので、性能を低下させることなく、継続的なダストの捕集が可能。摩擦帯電方式集塵部で約70%のダストを捕集し、フィルター部を含めた空気清浄デバイス全体では捕集率90%以上を実現。フィルターの目詰まりが起こりにくくなるため、通常のフィルターでは約2年で交換が必要になるのに対し、約10年間の使用が可能となったという。

●空気清浄機(三菱電機、空気清浄デバイス)のテクノロジー

 PM2.5や花粉を捕集する空気清浄デバイスの性能に大きく依存するのであろう。この試験結果によっては、新たな空気清浄機のテクノロジーとして認知されるであろう。特に、10年間という省メンテナンスは魅力とみられる。

 空気清浄機の需要の高い中国にてフィールド試験を開始し、2020年度の事業化を目指すという。