嵐のコンサートに当選したのに…年末それぞれの大惨事

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 クリスマス、年末年始の“トホホな体験談”には、本人には悪いけど、ときにはクスっと笑っちゃうエピソードもありますね。今回は2人の女性のちょっと笑える話をご紹介します。

◆クリスマスイブに終電を乗り過ごして…

 イベントコンパニオンの高瀬理沙さん(仮名・37歳)。2年前のクリスマスイブの夜に、天然キャラならではの出来事が起こったのです。

 会社役員でイベント主催が好きな彼氏は、理沙さんよりイベントプロデュースに燃えています。そのためいつもクリスマスを過ごすのは彼氏がいない友達。

 でも、2年前はたまたまクライアント主催のパーティーに招かれ、お土産にシャンパンをもらってウキウキしながら、最終電車に乗ったのです。ところが――。

「スカイツリーラインの押上から東武伊勢崎線の久喜行きに乗りました。ところがスマホをいじっていたので、谷塚駅を通り過ぎて新田という駅についてしまったのです。

 夜11時半だったので、戻る電車がないため、駅からタクシーで帰ろうと。でも駅前はタクシーも止まってなければ、飲食店すらありません。真っ暗で電話ボックスと自動販売機の明かりしかない!」

◆電話ボックスで聖夜を迎えるはめに

 がーん! さらに最終が終わってしまった駅の明かりがひとつ、またひとつと消え、駅もだんだん暗くなっていきました。

「そこで父親に迎えにきてもらおうとして電話をしたら、お酒を飲んでいるので、4時間ぐらい寝てから迎えに来てくれるとのこと。急いで駅に戻って、駅員に『父親をどこで待ったらいいか』を聞きました。そうしたら、びっくり!」

 なんと、最終を逃してしまった高瀬さんに対し、駅員さんは「この辺りは何もないから、お父さんが迎えに来てくれるまで、電話ボックスで待っていてください」と言い、女性一人だと危ないからと、電話ボックスまで送ってくれたのでした…。

 高瀬さんは、電話ボックスの中で、たった一人で聖夜を過ごしました。深夜になると電話ボックスの中はひんやりしてきます。ぶるぶると震えながら父を待つ高瀬さんは、クライアントからもらったシャンパンをしっかりと握りしめてこう呟いたのです。

「メリー、クリスマス」

◆元ヤン・シングルマザーは嵐の大ファン

 大阪の東南部に住む田中美保さん(仮名・32歳)は18歳の時に同じ年の幼馴染とでき婚。男の子を出産しますが、4年後に夫の浮気が原因で離婚。

 実家に戻って、シングルマザーとして子供を育てながら、さまざまな職業に就きます。そしてついにアロマ整体セラピストに目覚めて、5年前に独立。

 でも田中さんはヘビーな環境をバネにして「仕事も母親業も手を抜くまい!」と決心し、子供が18歳になるまで、恋愛をご法度にしたそうです。

「シングルマザーになってから、ジャニーズ愛に目覚めました。特に嵐! 嵐のコンサートで燃えるのが生きがい。でも3年前に、あんなことが起こるなんて……」

 なんと田中さんは、倍率が高く超プレミアムチケットと呼ばれる嵐のコンサートの料金を振り込みし忘れてしまったのだそうです。生きがいなのに……。

「うちのコが、元夫と、その新しい家族の子供と町内でばったり会ってしまって、精神的に少し不安定になったときでした。息子の心の安定を図りたいという一心で、息子と話し合っているうちに、つい振り込みしそこなってしまったんです」

 息子さんは田中さんの親心のおかげで立ち直りましたが、嵐のコンサートはとても惜しかったとか。

 しかも追い打ちをかけるように、田中さんにはまたしても悲惨な出来事が起こります。

「年明けに友達3人と飲みに行ったんです。そのうちの一人の男性にひそかに憧れていて。でも恋愛ご法度だから黙っていたんですけど、ほろ酔いでいつの間にか手をつなぐとテンションも上がり、店から出て一緒にスキップして楽しく走っていました。

 けれど、暗くて歩道の端にある溝に気が付かなくて、2人で見事に落ちてしまったんです。『なんでこんなところに溝があるの?』とツッコむ前に、2人ともスりむいた傷で血だらけになってしまいました」

 今でも手にその傷が残っているそうです。これもシングスマザーの勲章ってことでしょうか。

―クリスマス・年末年始の忘れたい記憶 vol.7―

<TEXT/夏目かをる イラスト/ただりえこ>

【夏目かをる】
コラムニスト、小説家、ルポライター。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆〜恋、のような気分で♪」更新中