Q:右肩が左肩に比べてかなり下がり、頭(顔)は左に傾いています。長年、フリーのライターとしてパソコンで作業し続けたせいでしょうか、ときどき腰痛にもなります。この上半身左右非対称を直すことはできるでしょうか。
(フリーライター・50歳)

 A:右肩が下がっているということは、右利きで、パソコンで原稿を作成するのに右手ばかりを使ってきたということでしょう。何の職業でも、仕事で片側ばかりを使ったり、片側に重心を置いたりすると、そちらの側が下がってきます。ご質問の方も、仕事時の体の偏った使い方が原因で、上半身が左右非対称になったのは間違いありません。
 しかし、それだけではありません。骨盤も右側が下がっているはずです。右側に重心をかける習慣を長年続けていると、骨盤も右側が下がってきます。

●根本の原因は骨盤のゆがみ
 骨盤は体の土台であり、背骨は骨盤の上に位置しています。そのため、骨盤がゆがむと、背骨もゆがんできます。つまり、右に湾曲してきて、肩は右側が下がります。
 それに対して、体は左右平衡を保とうとする意識が働くからでしょう。首の骨(頸椎)を左に湾曲させます。そのため、頭は左に傾くのです。つまり、右肩が下がっていることの大もとの原因は骨盤のゆがみにあります。
 ですから、上半身のバランスを整えるためには、まず、骨盤のゆがみを改善しなければなりません。そのために自分でできる方法に、腰回し運動があります。これは、ゴムバンドをおしりに巻いて、腰を左右に回します。
 骨盤のゆがみが正されると、背骨のゆがみは自然に取れ、肩の高さも左右同じになってきます。とはいえ、ご質問の方は、長年のライター生活で、上体の左右非対称は体癖ともいってよいほど身についているでしょう。ですから、直そうという意識を持ち、根気よく努力しましょう。
 仕事中も、お腹を引っ込め気味にして、姿勢を正して座りましょう。そのためには、おしりにゴムバンドを巻くのもよい方法です。首の左への傾きも、気が付いたら直すようにしましょう。

山田晶氏(歯科医師)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。