蕭長滾氏(左)と林信彰氏

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(台北 23日 中央社)台湾野球殿堂「台湾棒球名人堂」はこのほど、2018年度の殿堂入り表彰者を発表した。日本球界で活躍した郭源治氏や郭泰源氏など、競技者部門の候補に挙がった30人から選ばれたのは、第2次世界大戦中に日本統治下の台湾から後楽園球場開催の都市対抗野球大会に出場した故・蕭長滾氏(1919〜2013年)と、台湾プロ野球、三商(1999年に解散)の初代監督を務めた林信彰氏だった。

蕭氏は1940年、高雄市団の一員として都市対抗に出場。レギュラーメンバーではなく、チームも初戦で全京城(現ソウル)に敗れたが、俊足や強肩が南海軍(現ソフトバンク)関係者の目に留まり、入団を打診されたという。

戦後は指導者の道を進み、1974年に高雄リトルリーグを世界一に導くなどして「球界の諸葛孔明」(棒壇諸葛)と呼ばれた。1990年からは台湾プロ野球、統一のコーチ・顧問を歴任し、2013年に病気のため93歳で死去した。

一方の林信彰氏は1937年生まれの80歳。軍や銀行の野球部コーチを経て1989年に当時実業団チームだった三商の指揮官に正式就任した。台湾の「プロ野球元年」1990年には、チームを前期優勝に導くも、年間王者決定シリーズ敗退のため辞任した。近年はOB戦への参加が多くなり、昨年11月の慈善試合「台湾OB対巨人OB」でも台湾側の顧問として中部・台中の球場に姿を現した。

野球殿堂入り表彰者の選考・発表は5回目。2015年度(第2回)の表彰者には、台湾でも「国民的英雄」として尊敬を集める王貞治氏が唯一選ばれている。

殿堂入りの条件は、スポーツ記者や球界関係者による投票で有効票の75%を得ること。

(謝静ブン/編集:羅友辰)