「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 平昌五輪代表最終選考会を兼ねる大一番。男子は24日のフリーを控え、前日練習が行われた。連覇を狙うSP1位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=、負傷のため今大会を欠場した世界王者の羽生結弦(23)=ANA=が、五輪切符が確実な情勢。焦点は“第3の男”の争いとなっている。

 SP2位で一歩抜け出した形の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大=は、得点源の4回転サルコーを入念に確認。回転が抜ける場面もあったが、キレのいい動きを見せていた。フリー「フェデリコ・フェリーニメドレー」で逃げ切りを狙う。

 逆転を狙う3位の無良崇人(26)=洋菓子のヒロタ=、4位の村上大介(26)=陽進堂=は、ともにフリーは奇しくも「オペラ座の怪人」。無良はダイナミックな4回転トーループ、村上も4回転サルコーを決めるなど、上々の内容で最終調整を終えた。無良はSPの田中の演技に刺激を受け、村上もSP後「フォーカスをルーズしないように」と、五輪切符というターゲットに並々ならぬ意欲を口にしていた。悲願の五輪に燃える2人のファントムが、刑事を追う。