レスリングの全日本選手権最終日は23日、東京・駒沢体育館で行われ、女子48キロ級世界女王の須崎優衣(18=東京・安部学院高)が敗れる波乱があった。新階級の同50キロ級準決勝で入江ゆき(25=自衛隊)に0―10でまさかのテクニカルフォール負け。2年前の大会で同選手に敗れて以降続いていた連勝記録は63で途切れた。

 「2年前に負けていて、絶対に負けたくないとマットの上でも思っていた」という須崎は、出だしこそ相手のタックルを切って反撃に転じる場面があったが、動きが硬く最後まで攻め手を欠いた。第1ピリオドを0―2で折り返すと、第2ピリオドもタックルに入られて失点。強引に狙ったがぶり返しが返されるなど、さらに失点を重ねた。「相手のうまさが上手で自分のレスリングが全くできなかった。2年前と同じ負け方をしてしまった」と号泣。入江には2年前の敗戦の後に2連勝していたが、今回は力を出し切れなかった。

 新階級の50キロ級、2日間の試合方式など、いくつか変更点もあった今大会だが「自分が弱かっただけ」と言葉を絞り出した。リオ五輪女子48キロ級金メダルの登坂絵莉(24=東新住建)が左膝のケガの影響で準決勝を棄権。須崎が優勝すればライバルに大きく差をつけるチャンスだったが、女子最軽量級の争いは混沌としてきた。