勝負のフリーに向け、樋口新葉(左)らと調整する坂本花織=武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・高部洋祐)

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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 女子フリーへ向けた公式練習が行われ、SP首位の坂本花織(17)=シスメックス=や0・36点差でSP2位の宮原知子(19)=関大=らが最終調整した。

 たった2枠の平昌五輪代表を争う運命の一戦。今大会で優勝すれば代表に内定する。2位、3位はGPファイナル進出者2名、過去3年間の成績によって決まる世界ランク、今季ランク、今季ベスト各上位3選手と合わせて総合的に判断される。

 ここまでの成績で宮原、樋口新葉(16)=日本橋女学館高=が最大の4項目、坂本が2項目、本郷理華(21)=邦和スポーツランド=が1項目に該当。戦前は宮原、樋口が優位と見られていたが、SPを終えて宮原が2位、樋口は4位。首位に立ったのは伸び盛りの坂本だった。本郷も3位につけており、戦況は混沌(こんとん)としている。

 鍵を握るフリーは、樋口が最終組1番手の19番滑走。本田真凜(16)=関大高=と紀平梨花(15)=関大KFSC=を挟んで宮原、本郷、そして最終滑走の坂本へと続く。

 樋口は後から滑る選手にプレッシャーを掛けられるような高得点を残せるかが勝負だ。フリーは得意の「007 スカイフォール」。公式練習では、課題に挙げてきた、空中でジャンプがほどけて1回になる場面はあまり見られなかった。最低でも表彰台は確保したいところだ。

 宮原は武器の安定感を見せられるか。大きなインパクトを残したい本郷は、感動を呼んだSPの再現を見せられるかが勝負の行方を左右する。

 勢い十分の坂本は、練習で迫力あるジャンプを安定して降りていただけに、緊張の最終滑走で平常心を保つことが重要。このままトップを維持し、代表権を手中に収めたい。

 実質、優勝するしか五輪への道が残されていない本田らは、奇跡の大逆転を信じて完璧な演技を見せるしかない。