SP首位につけ格の違いを見せつけた宇野

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 ◇フィギュアスケート全日本選手権第2日兼平昌冬季五輪代表最終選考会(2017年12月22日 東京都調布市・蔵野の森総合スポーツプラザ)

 宇野は動きも良く、硬さも感じられなかった。コンビネーションジャンプの失敗は最初の4回転トーループが回りすぎたのが原因だろう。体を立て直している間に滑っていく方向が変わってしまい、スケートの流れがなくなった。体も足も完全に止まった状態になってしまったので、さすがにそこからダブルを付けることすらできなかった。それでも全体としては圧巻の演技で、改めて格の違いを見せつけられたような印象を受けた。実質残り1枠を巡って周囲が異様に緊張している中で、それにのまれずマイペースでやるべきことをきちんとやっていたのは立派で、フリーでは連覇はもちろん、五輪につながるような演技を期待したい。

 2位の田中も「男気」を見せてくれた。村上も無良もみんな良かったが、田中が一番ジャンプが良質だったように感じた。ただ、女子と違って男子はハイリスクハイリターンの戦いなので、4回転が2回転になったりすると一気に点差が詰まる。3位以下の選手にもまだまだチャンスはあるので、フリーでも熾烈(しれつ)な戦いが続きそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)