阪神・桑原謙太朗(C)KYODO NEWS IMAGES

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 今季は桑原謙太朗(阪神)、甲斐拓也(ソフトバンク)、松本剛(日本ハム)、石川柊太(ソフトバンク)といった推定年俸1000万円未満の選手の活躍が目立った。

 年俸1000万円未満だった選手たちのアップ額を調べてみると、最も高かったのは前年の800万円から3700万円アップした桑原だ。昨季は一軍登板が1試合もなかったが、今季は5月27日のDeNA戦から7月17日の広島戦にかけて19試合連続無失点を記録するなど大ブレイク。セットアッパー・マテオに繋ぐ7回の男として、リーグトップの43HPを挙げ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

 2位は3100万円アップの4000万円で更改した甲斐。プロ入り当時は育成選手だったが、地道に努力を重ね14年に支配下登録された甲斐は、プロ7年目の今季チーム最多の102試合にマスクを被り、投手陣を引っ張った。育成選手出身の捕手としては史上初のゴールデングラブ賞、ベストナインをW受賞した。

 3位は2700万円増の上林誠知(ソフトバンク)。レギュラー定着が期待された昨季は14試合の出場にとどまったが、今季は自己最多の134試合に出場。打撃面では13本のアーチを描き、守備でも0失策、補殺は外野手リーグ最多の10補殺を記録した。

 4位は近藤大亮(オリックス)の2540万円増の3500万円でサイン。昨季は右肩痛に苦しんだが、2年目の今季は勝ちパターンの一角を担い55試合に登板し、25ホールドをあげた。11月に行われた『第1回アジアプロ野球チャンピオンシップ』の日本代表に選出された。

 そして5位は500万円から2500万円アップの3000万円で更改した石川柊太(ソフトバンク)。オープン戦で好投し開幕一軍入りを果たすと、先発とリリーフの両方をこなし、34試合に登板して防御率3.29という成績を残した。

【今オフ年俸1000万円未満から大幅アップした選手】

1位 3700万円増 桑原謙太朗(阪神)

年俸:(17年)800万円 → (18年)4500万円

成績:67試 4勝2敗39H 防1.51

2位 3100万円増 甲斐拓也(ソフトバンク)

年俸:(17年)900万円 → (18年)4000万円

成績:103試 率.232 本5 点18

3位 2700万円増 上林誠知(ソフトバンク)

年俸:(17年)800万円 → (18年)3500万円

成績:134試 率.260 本13 点51

4位 2540万円増 近藤大亮(オリックス)

年俸:(17年)960万円 → (18年)3500万円

成績:55試 1勝1敗25H 防3.07

5位 2500万円増 石川柊太(ソフトバンク)

年俸:(17年)500万円 → (18年)3000万円

成績:34試 8勝3敗 防3.29

※金額は推定