映画「DESTINY鎌倉ものがたり」に出てくる現役の江ノ電「355」は、鉄道ファンに人気の車両です。この車両に乗って出かけた鎌倉、ちょっと頑張って絶品うな重に舌鼓をうってきました……。

江ノ電・鎌倉編 江ノ電「355」と絶品うな重/2013年撮影

映画「DESTINY鎌倉ものがたり」に出てくる現役の江ノ電「355」は、鉄道ファンに人気の車両です。

この車両に乗って出かけた鎌倉で、ちょっと頑張って絶品うな重に舌鼓をうってきました。

[富士山をバックに走る「355」、鉄道ファンに人気の車両]

前回、映画に出てきたタンコロ電車の現役のころのお話をしました。

映画のなかで現代の電車として登場するレトロな車両があります。

鉄道ファンにも人気の「355」。

300形と呼ばれる電車で最初に作られたのは昭和31年。
6編成12両が作られましたが、現在も現役なのは、この「355」1編成2両だけです。

[鎌倉高校前駅からは江ノ島を見ることができる]

外観は緑色とクリーム色のツートンカラーです。

現在はレトロデザインの新型車両など多種多様な車両が走っていて楽しいのですが、この車両はいかにも江ノ電という印象で、見かけるとラッキーという気になります。

江ノ電で旅をして355を見かけたら、ぜひ乗ってみてください。

最近では、ものすごく珍しくなった木の床で迎えてくれます。

少しだけ木に塗った油の匂いもしていて、懐かしさがこみ上げます。

355の車内、木の床が懐かしい。

江ノ電の沿線に咲くアジサイ。
走るのは2003年に登場した20形62。

2002年に登場した20形61が鎌倉駅に到着。
終点の車止めには、カエルの置物がある。

映画にも出てきた道と並んで敷かれた線路を走るのは、2006年に登場した江ノ電最新の電車500形。

鎌倉の有名なうなぎ屋「つるや」で、至福の時間を過ごす。

さて、鎌倉での食事です。

この日は、以前から食べたかった鎌倉のうなぎ屋さんに向かいます。

ミシュランのひとつ星を獲得した「つるや」です。

お店は江ノ電の和田塚駅から徒歩2分。

江ノ電の和田塚駅を降りると、道案内の看板がある。

良い感じの細い路地を歩くとお店が見えてきます。

いきなり店に行くと、満席の場合や、うなぎをさばいて料理をするのに時間がかかるので、うな重のサイズ(値段)を伝えて予約をしてから出かけました。

お店に入ってしばし……。

良い香りとともに、うな重が出てきました。

[「つるや」のうな重]

色はちょっと薄めです。

口に含むと、今まで食べたうなぎの蒲焼とは、ちょっと違います。

ああっ、うなぎって「魚」なんだと、改めて思わせるような味付けで、ふわっとした食感とともに至福の味です。

もともと、蒸さずにギトギトのうなぎが大好きだったのですが、対極にある味で最高でした。

江ノ電の旅のシメには、おすすめの料理です。

鎌倉といえば、必ず行きたくなるのは鶴岡八幡宮……。

で、お土産の代表といえば、映画の中にも出てくる豊島屋の鳩サブレです。

この「鳩」というのは、鶴岡八幡宮の神様のお使いだそう。

本宮の楼門に描かれている「八幡宮」の文字、この「八」の文字も、鳩がデザインされています。

「八」の文字に注目。
向かい合った鳩で描かれている。

この鳩サブレも好きなのですが、必ず買ってきてしまうのが「小鳩豆楽」。

小さな鳩形の落雁です。

やさしい甘さで帰って疲れたときにいただくと、実にやすらぐ味。

豊島屋の小鳩豆楽。

東京からも近い江ノ電の旅、日帰りでも十分楽しめます。

天気の良い週末に、いかがでしょうか?

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”。初めて鉄道写真を撮った小学生のころから約50年。鉄道カメラマンなのに、列車に乗ると走るシーンを撮影しにくいので、撮影の8割はクルマで移動。そんなワケで1年のかなりの期間をクルマで生活しています。ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。

 主な著作に「富士鉄」(講談社)「新幹線ぴあ」(ぴあMOOK)「鉄道ムービー入門」(玄光社)「ひつじがすき」(山と溪谷社)など多数、映像集に「感動の美景鉄道」(MAXAM)「日本の新幹線・特急」(シンフォレスト)など、担当番組に「素晴らしき日本・鉄道の旅」(BS-TBS)など