東京・上野動物園で一般公開されたジャイアントパンダの「シャンシャン」。中国メディアは「日本で再びパンダブーム」と経済効果を指摘し、「中国に感謝しなければいけないとの声も上がっている」と報じている。写真は上野動物園。

写真拡大

2017年12月22日、東京・上野動物園で生まれ、19日に一般公開されたジャイアントパンダの赤ちゃん「シャンシャン」は中国メディアの関心も集めている。「日本で再びパンダブーム」と報じる一方で、ブームによる経済効果を指摘。日本では「中国に感謝しなければいけないとの声も上がっている」と報じている。

「シャンシャン」について、中国共産党機関紙・人民日報の電子版などは「2011年に中国から日本へ渡ったオスの『リーリー』とメスの『シンシン』の間に生まれたメス」と紹介。「(今年6月12日の)出生時147グラムだった体重は現在、12キロ以上にまで増えた。ササの葉が大好きで、いつも木登りをして遊んでいる」などと伝えている。

記事は「1972年10月、中日国交正常化を記念して、北京動物園のパンダ『カンカン』と『ランラン』が上野動物園に贈られた。そして、日本ではすぐに空前のパンダブーム」が巻き起こった」と説明。「1980年と82年にも、メスのパンダ『ホァンホァン』とオスのパンダ『フェイフェイ』を日本に贈り、86年6月に人工授精によりメスのパンダ『トントン』が2頭の間に生まれた。その時も日本ではパンダブームが巻き起こった」と振り返っている。

今回の熱狂ぶりについても、32万件以上の応募からシャンシャンと命名されたと報道。 「上野動物園は今月19日から来年1月末までは、毎日2時間半だけ一般公開し、抽選で選ばれた400組の来園客だけが見られるようにしている。抽選結果が発表されている今月19〜28日の当選確率は約1%で、祝日の23日に限っては倍率が144倍になった」と驚いている。

北京時間新聞は一般公開に伴う経済効果に着目。「日本でパンダブームが再び巻き起こる中、商業者たちも早々にこのビジネスチャンスを捉えるべく準備をしてきた」と解説。「上野駅構内の商業施設ではパンダをデザインした宣伝ポスターが掲示されたほか、一部のカフェではシャンシャンを記念したコーヒーが売り出され、パンダの巨大ぬいぐるみと記念写真できるブースを設ける店舗、シャンシャンにあやかってパンダ型のバルーン式遊具を宣伝するメーカーなどが続々出現している」としている。

人民網も「シャンシャンは日本に莫大(ばくだい)な経済効果をもたらしている」と強調。関西大学の宮本勝浩名誉教授の統計で、「シャンシャンが東京にもたらす経済効果は267億円に達する」と試算している。その上で北京時間新聞は日本のネットユーザーから、明るい話題やビジネスチャンスがもたらされたため、「今回は本当に中国に感謝しないといけないなとのコメントまで寄せられた」と自賛している。(編集/日向)