デバイスに搭載するブラシとプラスチックの板

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 三菱電機は21日、静電気で大気中の粒子状物質(PM)2・5や花粉、ホコリを除去する空気清浄デバイスを開発したと発表した。換気扇と併用すれば、フィルター交換の手間や費用を省ける期間が従来の5倍の約10年に延びるという。同デバイスを搭載した換気空調システムは、大気汚染が深刻化する中国市場で2020年度に販売する。その後、日本や中国以外の海外市場にも投入する考え。

 開発したデバイスは、プラスチック板と不織布ブラシを擦り合わせ、その際の摩擦で静電気を発生させる。プラスの電気を帯びた花粉やホコリなどを、マイナスの電気を帯びたプラスチック板に付着させる仕組み。こうした「摩擦帯電」と呼ばれる方式を使うデバイスは世界初という。

 不織布ブラシはプラスチック板の間を1日に1往復する。ゴミはデバイス下部の箱に約10年分ためられる。

 従来は放電する方式が一般的だった。だが火災をはじめ、電気と空気中の酸素が反応した際、人体に有害なオゾンや窒素酸化物(NOx)が発生する恐れがあった。

 デバイスの外形は幅300ミリ×奥行き300ミリ×高さ250ミリメートル。将来はエアコンや空気清浄機への搭載を目指す。

 三菱電機の先端技術総合研究所の水落隆司所長は「中国の空調市場は、日本円で約2兆7000億円と大きい」と期待を述べた。